ソニーのMANOMAとパナソニックのスマ@ホームシステムの違いは、機器のカスタマイズにあり
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ソニーのMANOMAと、パナソニックのスマ@ホームシステムは、どちらもセキュリティ機器とスマホをつなげるスマートホームシステムです。
1つのシステムで、監視カメラや室内カメラ、侵入検知用のセンサーを管理できるため、多くの方に注目されています。
2社のサービスには、それぞれ
- MANOMA:自宅のセキュリティや家族の見守り用システムを一括管理できる
- スマ@ホームシステム:カメラやセンサー等の機器を自分で好きなようにカスタマイズできる
といった特徴があります。
防犯対策や、家族・ペットの見守りを1つのシステムで管理したい方にはMANOMAが向いています。
また、カメラやセンサーなどを好きなように選んで利用したい場合は、スマ@ホームシステムの方が向いていると思います。
それぞれの特徴とメリットを紹介します。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
MANOMAのサービス内容
MANOMAは、
- 防犯対策
- 家族・ペットの見守り
- 家電の管理
がまとめてできる、スマートホームシステムです。
Amazon Alexaを搭載したAIホームゲートウェイを使って、自宅のシステムすべてを管理可能です。
利用できる機器には、
- 室内カメラ
- スマートロック
- 窓用センサー
- 家電コントローラー
- スマートタグ
などがあります。
防犯対策に関しては、スマートロックで自宅をオートロック化でき、窓用センサーで侵入者を検知できます。
家族・ペットの見守りとしては、外出先からでも室内カメラの様子を確認できます。室内カメラにはマイクとスピーカーが内蔵されており、自宅にいる人と会話が可能です。
家電コントローラーを使えば、自宅の外からエアコンをつけたり消したりできます。コントローラーにはセンサーがついており、室内の温度や湿度を確認しながら調節できます。
オプション追加も可能で、大手ホームセキュリティ会社セコムの駆けつけサービスも利用できます。MANOMAを通じて通報すれば、セコムの緊急対処員がすぐに自宅に駆けつけます。
駆けつけサービス利用には、その都度5,500円/30分のサービス利用料が必要です。
MANOMAには複数のプランがあります。
機器をレンタルするプラン3種、シンプルプランなど機器を買取するプラン3種に分かれています。
MANOMAは自分で基本設定をするので、工事費などはありません。ソニーのIoT機器とスマートフォンアプリをつないで、自分の住居に合わせてカスタマイズしてセキュリティを完成させます。
レンタルプランは、月額料金が安いぶん提供される機器の種類が少ないです。レンタルプランの基本貸与機器はAIホームゲートウェイのみなので、必要に応じて追加機器をレンタルします。
MANOMAはレンタルプランで機器を追加すると、ひとつづつに550円か1,100円の初期費用(事務手数料)がかかります。
とはいえレンタル料金は1個110円/月~660円/月なので、あれこれレンタルしてもかなり安く済みます。
月額貸与料金は以下のようになっています。
室内コミュニケーションカメラ:440円
スマート家電リモコン:220円
Qrio Lock:660円
Qrio Hub:220円
開閉センサー:110円
Qrio Smart Tag:110円
セコムのホームセキュリティの場合、補償金と工事費をあわせて83,800円が、初期費用として必要です。
機器を買い取るプランの場合、この金額にさらに機器料金がプラスされます。
MANOMAは工事費も補償金も必要ありません。利用したいと思い立ったときに、気軽に申し込めるのがメリットです。
MANOMAのよりくわしいシステムや、料金体系については公式HPを参考にしてください。公式サイトでは、利用例を動画で紹介しており、導入後のイメージがつきやすいです。
スマ@ホームシステムのサービス内容
パナソニックのスマ@ホームシステムは、1台のホームユニットと、その他の機器をインターネットを使って繋げるシステムです。
私は、スマ@ホームシステムには大きな2つのメリットがあると考えます。その2つとは、
- 自分で好きなようにカスタマイズできる
- 毎月の定額料金がかからない
の2つです。
まず、スマ@ホームシステムは、MANOMAのようにパッケージ型の販売をしていません。
スマ@ホームシステムは、自分の欲しい機器を選んで購入できます。ホームネットワークシステムを、好きなようにカスタマイズできるのです。
たとえば、スマ@ホームシステムには、以下のような機器があります。
- 屋外カメラ
- 室内カメラ
- 人感センサー
- 窓用センサー
- LEDセンサーライト
これらの機器を、1台のホームユニットに接続できます。カメラは合わせて4台まで、センサーやチャイムは50台まで登録できます。また、各機器の情報を通知するスマートフォンを8台まで登録できます。
防犯対策を徹底したいから、防犯カメラとセンサーを組み合わせる。留守番する子どもやペットの様子を見たいから、屋内カメラを利用する。
など、自分のライフスタイルに合わせて、機器の種類や数を選べます。
そして、スマ@ホームシステムは定額料金が必要ありません。必要なのは、ホームユニットや各機器の料金だけです。
最初に機器さえ揃えてしまえば、月々の料金が家計を圧迫することはありません。手軽にスマートホームシステムを利用したい方に、とてもおすすめです。
機器の料金は、販売店によって異なります。私が実際に見たときは、
- ホームユニット:11,815円
- 室内カメラ:27,202円
- 開閉センサー2個:8,548円
でした。
スマ@ホームシステムの機器の種類や、利用方法は、公式サイトにくわしく記載があります。
MANOMAとスマ@ホームシステムの選び方
スマートホームシステムを選ぶとき、MANOMAとスマ@ホームシステムで悩むのであれば、以下の3点に着目して考えるとよいです。
- 定額制がいいか、機器購入制がいいか
- 機器を自分で選びたいか
- カメラを重視するか
それぞれの項目についてくわしく説明します。
定額制か機器購入制か
MANOMAとスマ@ホームシステムは、必要となる費用のスタイルが異なります。
MANOMAの場合、機器料金は必要なく、毎月の利用料金を支払うスタイルです。初期費用がいらないため、まとまったお金がなくてもスマートホームシステムを導入できるのがメリットです。
電話やテレビ電話を使って相談できる窓口(無料)があるので、使い方がわからなくなったり、トラブルが起こったときでも安心です。
その代わり、毎月利用料金を支払わなくてはならないため、出費がある状態が続くのがデメリットです。
一方のスマ@ホームシステムは、月々の利用料金はいりません。最初に機器を購入さえすれば、システムを利用できます。
初期費用さえ用意すれば、そのあとはずっと無料で使い続けられるのがメリットです。
ただし、サポートがないため、トラブルやメンテナンスの対応は自分自身でする必要があります。
機器のカスタマイズ
使いたい機器にこだわりがあって、細かく選びたい場合は、スマ@ホームシステムの方がおすすめです。
たとえば、「窓が多いから、窓用センサーをたくさん使いたい」「駐車場と玄関両方に屋外カメラを設置したい」など、それぞれのニーズに合わせて機器を買い揃えられます。
逆に、「何から手をつけたらわからないが、セキュリティ機器・見守り用機器をそろえたい」と考える方には、MANOMAがおすすめです。
MANOMAであれば、自宅の管理に必要な機器がすべて揃っています。
私はあまりこだわりがないので、MANOMAの方が使いやすいのではないかと考えます。
自宅にセキュリティ機器がなにもない状態なのであれば、必要なものがすべて揃ったMANOMAを導入したほうが手間がかかりません。
カメラの種類の多さ
スマ@ホームシステムはカメラの種類が豊富です。屋外用・室内用を合わせると9種類あります。
MANOMAは室内カメラが1種類しかありません。しかも、壁に取り付けるタイプなので、映る範囲は限られます。
スマ@ホームシステムのカメラは、置き場所を自由に変えられるうえに、機能が充実したものが多いです。
ペットの見守り用に、動くものを追跡する機能がついたカメラもあります。
子どもやペットの見守りをメインに考えるなら、スマ@ホームシステムの方が選択肢が多くてよいと思います。
まとめ
MANOMAとスマ@ホームシステムのサービスを比べると、
- MANOMA:初期費用がかからず、導入が簡単にできる。
- スマ@ホームシステム:ライフスタイルに合わせて好きな機器を選べる。
のがメリットだと思います。
私がどちらかを選ぶとするなら、セキュリティを重視するか家族・ペットの見守りを重視するかがポイントだと思います。
セキュリティを重視するなら、セコムの駆けつけサービスを利用できるMANOMAを選びます。スマートロックもついており、自宅の防犯対策を強化できます。
家族・ペットの見守りを重視するなら、スマ@ホームシステムを選びます。見守り用カメラの種類が豊富で、家の構造に合ったものを選べるからです。
ご自身が希望するスマートホームライフに合うサービスを選ぶのが、とても重要です。