セコム・アルソックはなにが違う?4つのポイントから比較
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ホームセキュリティを導入するにあたり、会社の選び方はもっとも悩むポイントです。
SECOM(セコム)は、利用者・駆けつけ拠点がともに業界トップの数で、安定して人気です。
ALSOK(アルソック)は、始めやすい値段で、駆けつけ拠点もどんどん増えているため、セコムの次によく利用されています。
今回は、セコム・アルソックの違いはどんなところなのか、4つのポイントから比較します。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
駆けつけ拠点の数と場所
ホームセキュリティ選びで、大切なポイントは「駆けつけ拠点」の違いです。
セコムでは約2,600、アルソックでは約2,400の待機場所があります。
具体的な場所がどこにあるのかは、防犯の都合で、ネットに公開していません。
万が一トラブルにあったとき、何分で家まで来てくれるのかは重要です。警備業法で「25分以内に到着すること」という決まりもありますが、土地や交通状況によって大きく異なります。
拠点の数が多いほど、自宅近くに待機場所がある確率が高まります。そのぶん警備員の数も多いので、複数の駆けつけが同時に起こった場合でも、対応が早いと考えられます。
自宅から近ければ近いほど、緊急時にすぐ駆けつけてくれるので、ホームセキュリティに入るメリットが大きくなります。
ホームセキュリティの見積もりをとる際、営業の方に直接きくと、自宅近くの待機場所を教えてくれます。拠点数を参考にしつつ、より自宅近くに待機場所のある会社を選ぶのがいいと思います。
ちなみに、両社とも、警備員がどこにいるかをGPSで常に把握しています。自宅にもっとも速く駆けつけられる警備員に来てもらえるので、安心です。
プランの種類と中身
セコムには「NEO」「スマートNEO」のプランがあります。
アルソックには「HOME ALSOK Connect」「HOME ALSOK みまもりサポート」「HOME ALSOK アパート・マンションプラン」「HOME ALSOK るすたくセキュリティパック」があります。
家族の構成や、状況によって以下のように分けられます。
セコム | アルソック | |
---|---|---|
戸建て | NEO | Connect |
マンション・アパート・戸建て小規模 | スマートNEO | アパート・マンションプラン |
二世帯・オフィス兼用の住居 | NEO | Connect |
高齢者の見守り | スマートNEO | みまもりサポート |
セコムは、選べるプランの数が少ないぶん、機器の数やサポートがしっかりしています。
アルソックは、家庭の状況にあったプランを選ぶことができます。最低限の機器ではじめることが可能なので、価格を抑えられます。
たとえると、セコムは内容が決まっているコース料理、アルソックはそれぞれで調整できるビュッフェ、のようなイメージです。
トータルで任せたいならセコム、必要なところが決まっているならアルソックを選ぶのが無難です。
見積もりをとると、家の中・周りもふくめて、対策したほうがよい場所を知ることができます。家庭の状況や、希望にあったプランを提案してもらえます。
機器のレンタル・買取で大きくかわる料金
同じプランでも、セキュリティ機器を「レンタル」するか「買取」するかで、月額料金・初期費用に差がでます。
レンタルでは、月額料金は高くなりがちですが、初期費用は安く抑えられます。買取では、初期費用は高くなりがちですが、月額料金を抑えることができます。
月額料金をおさえたいか、初期費用をおさえたいか、それぞれの家庭にあったプランを選択する必要があります。
戸建ての料金比較
今回は戸建てを想定して、セコムの「NEO」とアルソックの「Connect」の料金を比較します。
【レンタル】 | セコム「NEO」 | アルソック「Connect」 |
---|---|---|
月額料金 | 7,920円 | 8,470円 |
工事費 | 63,800円 | 52,800円 |
保証金 | 20,000円 | 0円 |
【買取】 | セコム「NEO」 | アルソック「Connect」 |
---|---|---|
月額料金 | 5,060円 | 4,070円 |
工事費 | 0円(機器費に含む) | 52,800円 |
機器費 | 413,270円 | 259,490円 |
レンタルの場合、大きな差はなく、アルソックのほうが少し安い程度です。買取になると、アルソックがかなりお得です。
加えて、アルソックには、独自の料金プランとして「ゼロスタート」があります。
ゼロスタートでは、初期費用が一切かかりません。機器はレンタルになりますが、月額料金9,350円のみでホームセキュリティを導入できます。
初期費用をかけたくない場合におすすめです。
5年継続した場合の料金
ホームセキュリティは5年契約が多いです。5年間でかかる料金は以下のようになります。
【5年間でかかる料金】 | セコム「NEO」 | アルソック「Connect」 |
---|---|---|
レンタル | 559,000円 | 561,000円 |
買取 | 716,870円 | 556,490円 |
ゼロスタート | ‐ | 561,000円 |
セコムは5年の契約では、買取プランのほうがまだまだ高いです。80%近くの人がレンタルプランを選んでいるので、レンタルが無難です。
アルソックのレンタルとゼロスタートプランでは、5年で同額程度になるように設定されていることがわかります。しかし買取もあまり変わりません。
ただし、料金比較はほんの一例です。実際には、機器の数や種類によって、値段が下がることも上がることもあります。
機器をレンタルするか買取するかの参考として、細かい料金は、見積もりをすることが重要です。
何か起こったときの見舞金
万が一、被害にあった場合は、セキュリティ会社から補償金が支払われます。
補償金はセコムのほうがしっかりしています。月額料金や初期費用が高いのは、補償があるためです。
- セコムの補償金
- 盗難保険:現金・貴金属が50万円、家財が200万円まで
災害見舞金:10万円単位で100万円まで
- アルソックの補償金
- 被害の大きさにかかわらず、一律10万円(対象 HOME ALSOK Connect)
ホームセキュリティに入れば、被害に合わなくなると思いがちです。しかし実際には、被害を100%防ぐことはできません。
たとえば、泥棒が常習犯であれば、機器にもくわしいので、セキュリティを破ってくる可能性があります。
火災はどれだけ気をつけていても、ふとした瞬間に起こります。もし発見が早ければ、被害を最小限にとどめられます。
空き巣に入られたり、火災が起こっても、補償金があると安心です。
気をつけたいポイントは、「被害に合わないかどうか」ではなく「被害を小さくできるかどうか」です。月々の料金は高くなりますが、補償がしっかりしているセコムを選ぶ価値はあります。
セコムとアルソックは結局どちらがいいのか?
セコムとアルソックの違いは何か、4つのポイントを整理します。
- 駆けつけ拠点の多さはセコム
- ただし、家と待機場所の距離が近いほど、駆けつけ時間は短くなります。
- プランの種類が多いのはアルソック
- しっかりサポートならセコム、必要なところだけならアルソックを選ぶのがおすすめです。
- 料金が安いのはアルソック
- 初期費用がゼロではじめられるプランがあるのが強みです。
- 見舞金が手厚いのはセコム
- アルソックは一律なので、被害が小さければ得することもあります。
セコム・アルソックは全国展開していますが、地域密着型のセキュリティ会社もたくさんあります。
地域密着型の会社では、料金の安さや、地元ならではの関係性をいかして、満足度が高くなっています。
しかしそれでも、セコム・アルソックの契約者が圧倒的に多いのは、豊富な経験をもち、信頼があるからこそだと思います。
迷ったときは、両社とも見積もりをとることをおすすめします。
見積もりをとると、自分の家にどんな対策が必要なのか、知ることができます。値段の相場もわかるので、毎月どのくらいの出費になるのか、具体的にイメージしやすいです。