防犯ステッカーの効果は?ホームセキュリティを契約していなくてもできる防犯対策
※記事内に広告を含む場合があります
自宅にステッカーを貼るという防犯対策が見直されています。
最近、ホームセンターやバラエティショップで防犯ステッカーがたくさん販売されているのを見たことがある方も多いと思います。
防犯ステッカーとは、自宅の目につきやすい場所に貼っておいて「この家は防犯対策をしているぞ」とアピールできるシールです。
空き巣の多くは、事前にターゲットとなる家の下見を行います。その時に、ターゲットにするかどうかを決める判断材料の1つとして防犯ステッカーがあります。
特に、ホームセキュリティ会社のステッカー効果は大きいとされています。ホームセキュリティ会社のロゴ入りステッカーは契約者にしかもらえないからです。
今回は、ホームセキュリティを契約していない方でもできる、防犯ステッカーを使った空き巣対策についてお伝えします。
目次
防犯ステッカーの種類
近年、お店で販売されている防犯ステッカーの種類がどんどん増えてきています。どのようなものが良いか悩んでしまう方も多いかと思います。
防犯ステッカーの中でも、
- 多くの人に利用されている
- ホームセキュリティに契約していなくても利用できる
ものについて説明します。
セールスお断りステッカー
私が自宅近くを歩いていて、特に多いなと感じたステッカーが「セールスお断り」と書かれたステッカーです。「悪質訪問販売」などときつい言葉で書かれたものも多くありました。
このステッカーを貼っていることで、急な訪問者に対して警戒していることを外部の人間にアピールできます。
ただし、この文言だと在宅中の訪問者に警戒していることしか伝えられません。不在中に侵入する空き巣対策としては十分ではありません。
また、このセールスお断りステッカーを貼っている家の多くが、高齢者が住んでいる住宅です。悪質な訪問販売やセールスは、断ることができない高齢者をターゲットにしているからです。
場合によっては、このステッカーが貼ってあることで、空き巣に居住者は高齢者のみだと伝えてしまう可能性もあります。
警戒中ステッカー
24時間警戒中などの文言が入ったステッカーも多く利用されています。
こちらは、セールスお断りステッカーと違って、訪問者や侵入者両方を想定したものです。
防犯を意識している家だとアピールできます。
防犯カメラ作動中
「防犯カメラ作動中」「センサーライト設置中」など、防犯設備が設置されていることをアピールするステッカーも重要です。
「警戒中」とだけ表示されているよりも、具体的な機器の存在を伝えた方が空き巣や泥棒にプレッシャーを与えられます。
こういった機器類の名前をアピールしたステッカーは、実際に機器が設置されているところに貼ることで効果が倍増します。
防犯カメラは高価で導入が難しいのであれば、ダミーカメラやセンサーライトだけの利用もおすすめです。
あわせて読みたい:
効果的なダミーカメラの見分け方、ばれにくいポイントは配線にあった
ステッカーを貼る時の注意
防犯ステッカーは、ただ貼るだけでは高い防犯効果を得られません。貼る場所に工夫したり、周りの環境を整える必要があります。
より高い防犯効果を得るためには、
- 貼る場所を選ぶ
- 複数ヶ所数に貼る
- 定期的にメンテナンスをする
の3つのポイントが重要となります。
貼る場所を選ぶ
防犯ステッカーは、空き巣や泥棒などの犯罪者に防犯意識の高さをアピールするためのシールです。
そのため、相手にとって目につきやすい場所に貼らなくてはなりません。家の外観を気にして目立たないところに貼ってしまっては、意味がなくなってしまうのです。
防犯ステッカーを貼るのに適している場所は、
- インターホン付近
- 表札や郵便受けの近く
- 自宅のドア
- 窓やシャッター
- 門の柱
などがあります。
基本的には、表から見えやすい場所にステッカーを貼ることがおすすめです。理由は単純に目につきやすく、他者にアピールしやすいからです。
防犯カメラやセンサーライトを設置している場合は、その近くに貼ることも有効です。
また、逆に目立たない場所にステッカーを貼る方法もあります。それは、空き巣や泥棒が侵入しやすそうな場所に貼る方法です。
空き巣が正面玄関から侵入することはほとんどありません。人目のあまりない裏手にある窓やベランダからの侵入が大半です。
そのような、人の目にはつかないが侵入経路となりそうな場所を選んでステッカーを貼っておくと犯罪に対する抑止力となります。
あわせて読みたい:
ベランダの防犯対策5選、センサーライトで空き巣を近づかせない
数ヶ所に貼る
ステッカーは数ヶ所に貼ることで、より高い効果を発揮します。
例えばホームセキュリティを契約すると、必要に応じてステッカーを複数枚もらえます。サイズもいろんな物があるので、貼る場所によって変えられます。
ステッカーを1ヶ所だけに貼っていると、見逃されてしまう可能性があります。
複数貼っておくことで、空き巣に対するアピールが伝わりやすくなります。
かといって、同時に複数枚見えるように貼るのは外観的にもよくありません。角度や場所を変えるなどして、様々な場所から見えるようにしておくと安心です。
定期的なメンテナンス
街を歩いていると、ボロボロになったステッカーを貼り続けている住宅がたくさんありました。
防犯効果を高めるステッカーですが、ボロボロな状態のままだとかえって空き巣に狙われる原因となります。
ステッカーがボロボロになったまま放置されていると、「以前は防犯意識が高かったが、今はそうではないのでは。」「住人はズボラな性格なのでは。」と考えられてしまうからです。
長い時間が経って劣化したステッカーは、定期的に新しいものと取り替えるようにします。
一度貼って終わりではなく、メンテナンスをおこなうことで十分な防犯効果を得られるようになります。
また、ステッカーを貼ってある周囲の環境を整えることも重要です。ステッカーが新品できれいな状態でも、貼ってある付近が整理整頓されていないとだらしない印象を受けます。
きれいに片付けておくだけでも、空き巣のターゲットにされる確率が減ります。
ホームセキュリティのステッカーとの違い
防犯ステッカーの中でも特に効果があると言われているのが、ホームセキュリティ会社のロゴステッカーです。
ホームセキュリティを導入している人にしか貼ることができないため、空き巣はこのステッカーが貼ってある家を避けます。
ホームセキュリティのロゴステッカーの方が効果が高い
市販されている防犯ステッカーよりも、ホームセキュリティ会社のロゴステッカーの方が、防犯効果が高いと言われています。
ステッカー自体に空き巣を退ける力があるわけではありません。ホームセキュリティ会社のロゴステッカーを貼ってある家は、ステッカー以外の窓センサーや空間センサーなどの機器が設置されているからです。
市販のステッカーが貼ってある家の場合、ステッカー以外に防犯対策がされているかはわかりません。ホームセキュリティを導入している家よりは、狙われやすくなります。
ロゴステッカー単体の購入はできない
ホームセキュリティ会社のロゴステッカーの方が防犯効果が高いのなら、ホームセキュリティを導入せずにステッカーだけ欲しいと思う方はたくさんいます。
しかし、ロゴステッカー単体での購入はできません。ロゴステッカーは、ホームセキュリティに契約して十分な設備を設置している証拠だからです。
まれにフリーマーケットアプリでステッカーを転売している場合がありますが、正規の入手ルートではないので購入しないでください。
空き巣以上に大変なトラブルに発展するかもしれません。
アルソックロックはロゴステッカーと同じ効果が
ホームセキュリティ会社のロゴステッカーを単体購入することはできません。しかし、似た効果を得られる防犯グッズは簡単に購入できます。
それがALSOKロックです。ALSOKロックとは、窓に設置する補助錠です。
空き巣の半数以上は窓から侵入します。また、73%の空き巣が侵入までに5分以上かかったらあきらめるとされています。つまり、窓の解錠に5分以上かかれば、大半の空き巣は諦めることとなります。
ALSOKロックは、窓の鍵の数を増やし、空き巣が侵入するまでの時間を増やすことを目的としています。
そして、ALSOKロックの一番の特徴が、窓に面する部分にALSOKのロゴが入っていることです。空き巣に対してALSOKのロゴを見せつけることで、ターゲットから外すように仕向けています。
ALSOKのホームセキュリティを利用していなくても利用可能で、ホームセンターやネット通販で販売されています。(私は以前東急ハンズで見かけました。)
2個入で3,000円前後で購入できるので、費用もあまりかかりません。
あわせて読みたい:
ALSOKロックの空き巣撃退効果を検証、正しい使い方や注意点も