持病がある高齢者には、医療分野に強い見守りサービスが安心 おすすめはどれ?

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持病がある高齢者におすすめの見守りサービス

持病がある方は、見守りサービスを慎重に選ぶ必要があります。

体調が急変する可能性があるため、迅速な対応や医療機関との連携が充実したサービスを選んだ方がよいからです。

しかし、多くの見守りサービスでは、安否の確認が中心で、医療分野がカバーできるものはほとんどありません。

本記事では、医療にも強い見守りサービスを説明します。

今回説明するのは、セコムの「セコム親の見守りプラン」と、アルソックの「みまもりサポートプラン」です。

それぞれのサービスについてくわしく説明します。

※金額・手数料表記はすべて税込です。

持病があっても見守りサービスは利用できる?

保険などのサービスには、持病があると利用できないものがあります。なかには、持病があるから見守りサービスを利用できない、と考える方もいます。

しかし、基本的に持病が原因で見守りサービスの利用を断られることはありません。どなたでも利用が可能です。

ただし、見守りサービスを利用すれば絶対大丈夫というわけではない、と認識するのが重要です。持病があると、どうしても体調の急変などのリスクがあります。健康な人と比べて、体調の管理が難しいです。

見守りサービスを利用しているからと油断せず、本人と家族がきちんとコミュニケーションを取ることが大事です。

セコムとアルソックの見守りサービス

セコムの親の見守りプランと、アルソックのみまもりサポートプランは、どちらも高齢者の健康と安全を守るためのセキュリティプランです。

どちらにも共通するサービスとして、

  • 緊急通報
  • 警備員の駆けつけ
  • センサーによる安否確認
  • 24時間利用できる健康相談

があります。

また、一般のホームセキュリティと同じように、センサーを使った侵入者検知もあります。健康だけでなく、防犯面でも、しっかりと高齢者を支えます。

医療関連のサービス

セコムの親の見守りプランと、アルソックのみまもりサポートプランにある、医療関連のサービスを説明します。

医療に関わるサービスは、大きくわけて3つです。

  • 救急通報・駆けつけ
  • 救急情報の提供
  • 24時間利用できる健康相談

救急通報と駆けつけサービスは、高齢者の体調が急変したとき、ボタン1つで警備員が駆けつけてくれるものです。

セキュリティシステムの通報ボタンを押せば、セキュリティ会社のコントロールセンターに繋がります。コントロールセンターが本人に連絡を取り、異常発生と判断した場合、速やかに警備員が駆けつけます。

必要であれば、医療機関への連絡や救急通報も行います。

体調が急変した場合、自力で救急通報するのは難しいです。見守りサービスを利用していれば、ボタンひとつを押すだけで、あとはスタッフが適切な対応を行います。

セコムとアルソックでは、ペンダント型の通報装置も提供されます。首から下げるタイプの通報ボタンなので、据え置き型の通報装置がある場所まで移動できなくても、通報が可能です。

特に、セコムのペンダント型通報装置は、握りしめるだけで通報ができるような構造です。人間は、苦しいと感じたときに、胸の前で手を握る習性があります。

通報装置を握りしめるタイプにすると、苦しくて判断が難しい状況下でも、無意識に通報が可能です。

救急情報の提供は、私がとても重要だと考えるサービスです。救急情報とは、利用者の持病や服用薬、かかりつけの病院、血液型などを指します。

見守りサービスを契約するとき、あらかじめこれらの救急情報を登録します。

体調が急変して、見守りサービスを通じて救急へ通報した場合、これらの情報がセキュリティ会社を通じて医療機関へ伝えられます。

救急通報をするとき、高齢者が自分自身で救急情報を説明できる可能性は低いです。場合によっては、意識がなく、一切の返事ができないこともあります。

救急隊員も、必要な情報がわからなければ処置をすることができません。1分1秒の遅れが命を左右する救急の現場において、情報不足は致命的です。

見守りサービスを利用すれば、医療機関へ情報を迅速に伝えることができるので、処置をはやく始められます。

24時間いつでも健康相談ができるのも、セコムとアルソックの見守りサービスの特徴です。

セコムとアルソックには、どちらも専属看護師がおり、24時間いつでも相談ができます。

たとえば、夜中に体調が悪くなったときでも、専門家の意見を聞けます。多くの高齢者の傾向として、家族に迷惑をかけたくなくて、体調不良を相談できずに我慢してしまうということがあります。

その結果、症状が悪化するケースがとても多いのです。24時間相談できる場所があることは、とても重要です。

この電話相談では、体調に関すること以外でも相談できます。健康診断の予約、近くの病院紹介、介護施設の紹介、介護の相談などが可能です。

医療とは少し異なりますが、セコムとアルソックの見守りプランには、センサーを使った安否確認サービスもあります。

これは、トイレやキッチンなど、生活するうえで必ず通る場所に、人感センサーを設置するものです。長期間センサーに反応がなければ、異常事態が発生したと判断し、警備員が駆けつけます。

体調の急変に対応したり、孤独死対策になったりするサービスです。

セコム 資料請求はこちら(無料)

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セコムとアルソックの料金プラン

セコムの親の見守りプランと、アルソックのみまもりサポートプランの料金を比較します。

両社の特徴を簡単にまとめると、アルソックの方が料金の安さでは勝ります。安さを求めるのであれば、アルソックの方がおすすめです。

ただし、アルソックは、基本プランがシンプルなので、物足りないと感じる方がいるかもしれません。オプション追加が前提のプラン設定だと感じました。

セコムの方が、基本プランに含まれるサービスが多く、健康面だけでなく防犯面でのサポートも充実しています。

セコムの高齢者向けサービス料金

セコムのステッカー

セコムの見守りサービスを利用するときは、最初にレンタルか買い取りかを選びます。どちらを選ぶかによって、支払う料金がかわってきます。

レンタルは初期費用はおさえられますが、月々の料金が割高になります。買い取りでは月々の料金はおさえられますが、システムの買い取り料金が高くなります。

セコムを利用する約80%の方が、レンタルでの契約です。

レンタルだと、ホームセキュリティを気軽に導入できるからです。初期費用を安くおさえたい方は、レンタル契約がおすすめです。

セコムの高齢者向けサービスの料金は、以下のとおりです。

料金 レンタル料金 買い取り料金
月額 5,060円 3,410円
初期工事料 48,400円 なし
保証金 20,000円 なし
システム買い取り料金 なし 219,890円

となります。

このプランは、

  • セコム・ホームセキュリティ スマートNEO
  • 救急通報端末(マイドクター)
  • 安否見守りサービス

がセットになっています。ホームセキュリティ スマートNEOとは、小規模な一戸建てやマンション・アパートなどに適したプランです。

高齢での一人暮らしや、小さめの家で暮らす方におすすめです。大きな一戸建てにお住まいなら、ホームセキュリティNEOというプランの方が、使用できるセンサー数も多いので安心です。

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アルソックの高齢者向けサービス料金

アルソックのステッカー

みまもりサポートの基本は、3つのプランです。基本プランは、コントローラー(非常通報装置)の設置のみです。

コントローラーで可能な内容は、

  • 緊急時の通報・駆けつけ
  • 無料の相談サービス
  • 救急情報の登録

です。

基本プラン料金は、以下のとおりです。

基本プラン料金 買い取りプラン レンタルプラン ゼロスタートプラン
月額 1,870円 2,838円 3,069円
機器費 57,200円 なし なし
設置費 13,365円 13,365円 なし

アルソックでは、買い取りとレンタルだけではなくゼロスタートプランという、第三の選択肢がある点がメリットです。

ゼロスタートプランは、初期費用が一切かからないプランです。機器はレンタル品で、工事費が不要で月額費用が少し割高になります。

期間限定で利用したい方に、おすすめです。

そのほか、基本プランにオプションサービスを加えたプランも、多数用意しています。

たとえば、

ペンダント型非常押しボタン(首から下げ、いつでも通報できるペンダント)がセットというプラン料金は、

ペンダント型非常ボタン付き 買い取り レンタル ゼロスタート
月額 0円 +198円 +198円
工事費(初期費用) 0円 0円 0円
機器費(初期費用) +11,429円 0円 0円
設置機器
コントローラー1個、ペンダント型非常押しボタン1個

火災監視サービス付き(センサーが火災や煙を感知するとガードマンが駆けつけます)プランは、

火災監視付き 買い取り レンタル ゼロスタート
月額 +110円 +341円 +396円
工事費(初期費用) +3,300円 +3,300円 0円
機器費(初期費用) +13,860円 0円 0円
設置機器
コントローラー1個、火災センサー1個

みまもり情報提供サービス(自宅にセンサーを設置し、感知の有無を離れた家族へメール配信)付きプランは、

みまもり情報提供 買い取り レンタル ゼロスタート
月額 +550円 +1,078円 +1,133円
工事費(初期費用) +3,300円 +3,300円 0円
機器費(初期費用) +30,910円 0円 0円
設置機器
空間センサー×1個、安否確認ボタン×1個、みまもりタグ×1個

ライフリズム監視サービス(トイレにつけたセンサーが一定時間反応しなかったら、自動的にアルソックが駆けつけ)付きプランは、

ライフリズム監視 買い取り レンタル ゼロスタート
月額 +330円 +594円 +682円
工事費(初期費用) +5,280円 +5,280円 0円
機器費(初期費用) +15,620円 0円 0円
設置機器
コントローラー1個、開閉センサー1個、センサー送信機1個

となっています。

さまざまなオプションやコースのなかから、ご自身や家族に必要なものを選んで利用できます。いくつかのオプションをあわせることもできます。

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TEPCO 遠くても安心プラン

※遠くても安心プランは2022年7月31日をもって、サービスを終了いたしました。

「持病があるから体調は気になるが、救急通報システムが必要なほどではない」「もっと料金が安くて、気軽に使えるものがよい」と考える方におすすめなのが、TEPCO 遠くても安心プランです。

東京電力が提供するサービスですが、どの電力会社のサービスエリアでも利用可能です。

このサービスでは、家電を通じて高齢者の生活を見守ります。自宅の分電盤に特殊なセンサーを使えば、最大8種類の家電の使用状況を確認できます。

現在使用している家電を使うので、新しいシステムや機械を操作する必要は一切ありません。機械に慣れない方でも安心して使えます。

このプランは、年2回まで無料で訪問確認サービスが利用できます。高齢者と連絡が取れなくて困ったときに便利です。

遠くても安心プラン公式サイトはこちら

家電の利用状況からわかること

遠くても安心プランの最大の特徴は、家電の使用状況を確認・分析できることです。家電の使用状況がわかると、生活リズムの把握が可能です。

このプランを使用した場合、以下の家電の使用状況を記録します。

  • エアコン
  • 炊飯器
  • 電子レンジ
  • ヒーター・ドライヤー・ケトルなど高熱を発する家電
  • 掃除機
  • 洗濯機
  • IHクッキングヒーター
  • テレビ

遠くても安心プランでは、一日の終わりと週の終わりに、家電の使用状況レポートを作成します。作成したレポートは、登録したメールアドレスに送信されます。

専用ホームページから、リアルタイムの家電の状況を知ることもできます。

たとえば、調理家電の使用状況からは、高齢者が食事する時間帯を確認できます。洗濯機や掃除機からは、日中の活動の様子がわかります。そして、エアコンからは、温度管理をきちんとできているかがわかります。

セコムやアルソックの高齢者向けプランでは、センサーによる安否確認を行います。センサーだけだと、元気なのはわかっても、どんな暮らしぶりかはわかりません。

家電の使用状況を知ることで、高齢者の生活の質までも見守れるのです。

遠くても安心プランでは、集めたデータをAIが分析します。個人個人の生活リズムをAIが学習し、普段と違う点があれば、即座に家族に通知します。

たとえば、いつも7時にケトルでお湯を沸かすのに、9時になってもケトルを使っていない場合、体調不良で寝込んでいるかもしれません。

そういった、小さな変化をAIが敏感に読み取って家族にメールで連絡します。

訪問確認サービスがある

一般的に、家電を使った見守りサービスには、スタッフの訪問サービスはありません。ただ、家電の使用状況を遠隔で確認できるだけのものがほとんどです。

しかし、遠くても安心プランでは、訪問確認サービスが利用できます。年2回までの利用は無料で、3回目以降は14,300円/回が必要です。

遠い場所に住む家族は、高齢者に異変があったとき、すぐ駆けつけることはできません。ですが、遠くても安心プランを利用していれば、電話一本で、訪問確認を依頼できます。

体調の変化が気になる場合でも、安心して使えるのがメリットです。

使用時の注意点

遠くても安心プランの訪問確認サービスは、インターホンを使って在宅の有無を確認するものです。ドアを解錠したり、部屋に入って確認するわけではありません。

介助などのサービスもありませんので、注意してください。

遠くても安心プランの料金

遠くても安心プランの料金は、3つのコースに分かれています。機器をレンタルするコース1つと、買い取るコース2つです。

レンタルコースのメリットは、初期費用が安い点です。機器を買い取らない分、最初にまとまったお金は必要ありません。そのかわり、買い取りコースに比べて、月額費用は割高です。

買い取りコースには、急な解約にも対応したバランス型コースと、長期利用がおすすめな長期でお得型コースがあります。

バランス型コースは、長期でお得型コースと比べて月額費用が割高です。そのかわり、解約費用が0円です。急な解約が心配な方におすすめのコースです。

長期でお得型コースは、初期費用が3つのコースのなかで一番高いですが、月額費用は一番安いです。長期間に亘って利用したい方におすすめのコースです。

それぞれのコースの利用料金を表にまとめました。

コース 初期費用 月額費用
レンタル 3,300円 3,270円
バランス型 35,750円 2,170円
長期でお得型 65,780円 1,070円

レンタルコースには、最低利用期間(2年間)が設定されています。最低契約期間内に解約する場合は、解除手数料10,450円と、設置作業料の残額を仕払わなくてはなりません。

設置作業料は、825円✕最低契約期間満了月までの残月数で計算します。

また、解約するときには、センサーの撤去・返却が必要です。買い取りコースの場合、返却の必要はありません。

ただし、買い取りコースの場合、センサーの取り外しを希望するときに限り、撤去作業料11,500円が必要です。

見守られる方の自宅にネット環境がなくても、スマートホーム接続オプションを利用すれば、遠くても安心プランをいつでも利用可能です。

オプション料金は、通常の月額使用料に990円プラスする形です。また、専用ネット環境を用意するための初期費用が、合計で19,103円(税込)必要です。

スマートホーム接続オプションを利用する場合の料金を表にしました。

コース 初期費用 月額費用
レンタル 22,403円 4,260円
バランス型 54,853円 3,160円
長期でお得型 84,883円 2,060円

ネット環境がない家庭でも、手軽に見守りサービスを利用できるのはとてもありがたいです。

遠くても安心プランは、セコムやアルソックほど医療に関するサポートはありません。ただし、その他のサービスにあまりない、訪問確認サービスが利用できます。家電の利用状況を細かく分析することで、生活の様子もより細かく把握できます。

ホームセキュリティを契約するほどではないが、変化にすぐ気付けるようにしたいと考える方におすすめのサービスです。

遠くても安心プラン 公式サイトはこちら

アルソック

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
遠い土地に住む祖母が一人暮らしになったのをきっかけに、自宅の防犯対策について興味を持ちました。週一で散歩のついでにいろんな家の防犯対策をチェックしています。

より良い情報をお届けするため、疾風AI がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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