家庭用金庫の選び方は「何を入れるか」に注目、災害にも強いおすすめ3点

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エイコーのD-FACE

貴重品を保管するときに重宝する金庫ですが、選ぶときに見るべきポイントが変わってきたのはご存知でしょうか。

これまでの金庫は、とにかく防盗性の高さが重要視されてきました。金庫を家の壁に固定したり、何重ものロックをつけたりと、「泥棒に盗まれない」ことをウリにした商品が多かったのです。

しかし、近年売れている金庫の特徴は、「防火性」や「防水性」が高い商品です。

大きな自然災害が続く中で、地震や火事、床上浸水に強い金庫が注目されるようになりました。

様々な特徴を持つ金庫の中で、自分に一番あう商品を選ぶためには、「何を入れたいか、何から守りたいか」を明確にするとわかりやすいです。

本記事では、家庭用金庫を選ぶときのポイントに加え、災害にも耐えるおすすめの金庫を解説します。

家庭用金庫を選ぶときのポイント

悩む家族

自宅用に金庫を購入したくて悩んでいるなら、

  • 何を入れて
  • 何から守りたいのか

を決めておくと、その後の選択がスムーズです。

たとえば、仕事に関する書類や相続に関する書類を保管するなら、A4サイズが収納可能な金庫がおすすめです。自宅で保管するだけでなく、外へ持ち出す機会があるなら、ポータブルタイプの金庫もあります。

盗難よりも火災や水害による破損を防ぎたいなら、防火性・耐水性の高い金庫がおすすめです。

金庫を選ぶときに見るべき4つのポイントを解説します。

据え置きタイプと持ち運びタイプ

金庫を選ぶときに、一番最初に決めるべきなのが「据え置きタイプ」にするか、「持ち運びタイプ」にするかです。

据え置きタイプとは、持ち出すことを想定しない大きくて重い金庫を指します。

一方持ち運びタイプは、外に持ち出すのを前提とした作りで、軽いです。持ち上げるための取っ手がついており、工具箱のような見た目のものが多いです。

双方のメリットとデメリットを比べると、以下の表のようになります。

種類 メリット デメリット
据え置き 重くて防盗性が高い
たくさん保管できる
設置スペースが必要
高価なものが多い
持ち運び 小さくて場所を取らない
持ち出しが簡単
容量が少ない
盗難リスクが高い

個人的な意見としては、よほど持ち出す回数が多いものを保管したいとき以外は、据え置きタイプでよいと思います。

実際にホームセンターで両タイプの金庫を見てきましたが、持ち運びタイプは軽く作られている分衝撃に弱そうだと感じたからです。

おもいきりどこかに叩きつけたり、工具でこじ開けたりすれば、中身を取り出せるのではないかと感じたものもありました。

持ち運びにこだわりがなければ、盗まれるリスクが少ない据え置きタイプの方がよいです。

鍵のタイプで選ぶ

鍵

金庫の選び方には、鍵のタイプを見る方法もあります。

金庫に使われる鍵の種類は、大きく分けて

  • 鍵タイプ
  • ダイヤル式
  • テンキー式
  • 磁気カード式

の4種類があります。

まず、鍵タイプです。一般的な鍵を使って開ける金庫で、実物の鍵を持っていないと安心できない方におすすめです。ダイヤル式やテンキー式と合わせて二重ロックになった金庫も数多くあります。

ダイヤル式は、円盤状に記載された数字を回して暗証番号を合わせるものです。構造が精密で、無理やり開けるのが難しいため、防盗性が高いです。

しかし、ダイヤルによってはどの数字に合わせたかわかりづらく、利用者本人が開けられなくなるリスクもあります。ダイヤル式を選ぶのであれば、数字を合わせやすい製品を選ぶのが重要です。

購入前に実際に触ってみるとよいかと思います。

私も店舗で実際にダイヤル式の金庫を触りましたが、操作感が製品ごとに全く違いました。固くて回しづらいものもあれば、なめらかすぎてどの数字に合わせたかわからないものもありました。

個人的には、適度にカチカチと音がするものが使いやすかったです。

テンキー式は、暗証番号をテンキーで入力する金庫です。ほとんどの製品が、ほかの鍵との二重ロックが可能です。

ただし、テンキーの作動に電池が必要な金庫が多く、電池切れのリスクがあります。定期的に電池残量の確認が必要です。少し面倒かもしれませんが、電池確認のついでに暗証番号の確認もしておけば、いざというとき忘れる事故を防げるのではないかと思います。

磁気カード式は、ICカードを使った電子ロックタイプです。カードをかざす、スライドするだけで解錠できるので、非常に使いやすいです。セキュリティの精度も高く、安心して重要なものを保管しておけます。

しかし、カードの保管自体がおろそかになると、自分が金庫を開けられなくなるリスクもあるので注意が必要です。

4つのタイプのメリット・デメリットを以下にまとめました。

種類 メリット デメリット
使いやすい ピッキングで開けられる可能性がある
ダイヤル 精度が高く防盗性がある 使いづらい製品もある
テンキー 入力するだけで簡単 電池切れの可能性がある
磁気カード 解錠が簡単 カード紛失のリスクがある

どのタイプにもメリットとデメリットがあるので、ご自身が一番使いやすい製品を選ぶのが重要です。

お店で実際に触ってみると、自分に適した金庫の種類がよくわかります。

耐火性タイプで火事・地震に備える

火のついたコンロ

書類やデジタルメディアなど、火に弱いものを保管するのなら耐火性の高い金庫を選ぶとよいです。

火事や、地震の二次被害による火災を防ぐことができます。耐火性の高い金庫を選ぶとき、注目してほしいのがJIS規格です。

JIS規格とは、第三者がその製品の品質を保証する制度のことです。国が登録した機関による厳しい試験をクリアした製品だけが、JIS規格マークを表示できるようになります。

耐火金庫の場合、

  • 0.5時間耐火型
  • 1時間耐火型
  • 2時間耐火型
  • 3時間耐火型
  • 4時間耐火型

の5つのJISマークがあります。

このマークはどれだけの時間火災に耐えられるかを示したもので、耐えられる時間が長いほど頑丈な金庫だと言えます。

耐火性の高い金庫を探すなら、JISマークがついているかどうかを確認するとよいです。

JISマークとよく似たマークとして、ULマークKSマークがあります。ULマークとは、アメリカにある独立製品安全認証機関が定めた基準をクリアした製品に表示されるマークです。

また、KSマークは韓国産業規格をクリアした製品につけられるマークです。

どちらも厳しい試験を乗り越えた製品である証です。

防水金庫なら、自宅浸水にも耐える

火事以外にも注意したいのが、水害です。川の氾濫で自宅が浸水した場合、金庫の密閉性が甘ければ、中身が水で濡れるかもしれません。

貴重品が泥水で汚染される可能性もあります。

金庫の防水性は、最近注目されつつある機能です。ホームセンターを探してみても、十分な機能がある製品はまだまだ少ないと感じました。

楽天市場では、いくつかUL規格に合格した防火・防水金庫が購入可能です。

リンク先の商品は、水深1メートルのプールのなかに24時間沈める試験を実施したものです。24時間後も水の侵入は確認されなかったため、かなり防水性が高いといえます。

金庫の防水性は、水害以外でも必要となるケースがあります。火事のときの消火活動で金庫が大量の水を浴びる可能性があるからです。

金庫は火に耐えるだけでなく、水にも耐えなくてはなりません。

おすすめの金庫3選

ポイント

先ほど説明した、金庫を選ぶときのポイント4点に沿って、私がおすすめする金庫を3つ説明します。

どれも防盗性に優れ、自宅に置いておくのに困りません。火災や水害にも強い、機能性の高い金庫を選びました。

エーコーの耐火・防水プロテクターバッグ

エイコーのプロテクター

エーコーは国内の金庫総合メーカーです。自社内に、JIS規格認証試験と同じテストをする設備があり、日々耐火金庫の研究を続けています。

その製品クオリティの高さは国内外で評価されていて、わざわざ海外から購入する方も多いです。

エーコーの耐火・防水プロテクターバッグは、持ち運び型でありながらしっかりとした造りなのが特徴です。

重さは8.5キロなので、女性である私でも何とか持ち運べる重さです。火災に30分、水の中で8時間耐えることが可能です。

サイズは32センチ×22センチ×7.7センチです。それなりに大きいので、書類から現金・宝石類など様々なものを入れられます。

据え置き型の金庫と比べると場所を取らないので、目立つ場所に金庫を置きたくない方におすすめです。

10,000円以内で買えるコスパの良さも人気の秘密です。

エーコー プロテクターボックス(Amazon)

セントリーの耐火金庫はULマークつき

セントリーの金庫

Sentry(セントリー)はアメリカで有名な金庫メーカーです。耐火性・防水性の高い金庫を多数販売していて、日本国内でも人気のメーカーです。

セントリーの金庫の特長として、ULマークがついている点があります。アメリカの厳しい試験をクリアした製品であるため、火災の心配はいりません。熱に弱いデジタルメディアの保管に向いています。

こじ開け防止のための蝶番があり、防盗性にも優れます。衝撃テストもクリア済みなので、落としたり、工具で傷をつけて開けることも難しいです。

ダイヤル式とテンキー式の好きなタイプを選べるので、鍵タイプにこだわりがある方でも安心です。

Amazonでは40,000円以下で購入可能です。

セントリーの耐火金庫(Amazon)

インテリアの邪魔をしないエーコーの金庫

エイコーのD-FACE

デザイン性が高く、ほかのインテリアの邪魔をしないのが、エーコーのD-FACEです。

画像にあるブラックモデル以外に、ホワイトカラーのモデルもあります。

おしゃれなデザインで、洋室・和室に置いても違和感がありません。

テンキー式+鍵の2重ロックタイプと、テンキー式+指紋認証+鍵の3重ロックタイプがあります。

火災に1時間耐えられる防火タイプ(JISマーク有り)です。

こじ開け防止のための2本のかんぬきがついているので、防盗性も高いです。

指紋認証は最大10本登録可能なので、家族の指紋を登録しておけば、いざというときでも安心です。

こちらも4万円前後で購入可能な商品です。おしゃれな金庫が欲しい方におすすめです。

エーコー D-FACE(楽天市場)

アルソック

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
遠い土地に住む祖母が一人暮らしになったのをきっかけに、自宅の防犯対策について興味を持ちました。週一で散歩のついでにいろんな家の防犯対策をチェックしています。

より良い情報をお届けするため、ホームセキュリティの教科書 編集部 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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