スマートロックは便利で空き巣にも効果的!メリット・デメリットを解説
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IoT製品の1つであるスマートロックは、防犯対策としても使えます。大掛かりな工事が必要なく、一人でも簡単に取り付けることができます。
賃貸物件で知名度の高いレオパレス住宅で、Leo Lock(レオロック)と呼ばれるスマートロックが導入され始めたことも話題になりました。
スマートロックを使用すると、借主が変わるたびに鍵を付け替える手間が省けるほか、セキュリティ面も強化されます。
今回は、スマートロックのメリット・デメリットについて解説します。
スマートロックの防犯性は高い
スマートロックは、BluetoothやWi-Fiを使ってスマホから鍵の開け閉めをする機械のことです。スマートロックを導入すると、セキュリティ面の強化が期待できます。
空き巣が玄関から侵入する方法は、主に5パターンあります。
- 無締り
- 鍵が開いている玄関から侵入すること、住人の不注意による
- 合鍵
- 鍵を盗んだり、偽造して合鍵で侵入する
- ドア錠破り
- バールなどをドアの隙間に差し込み、力づくで鍵を壊す
- ピッキング
- 耳かきのような金属棒を鍵穴に差し込み、短時間で鍵を開ける
- サムターン回し
- ドアに開けた小さな穴から金属棒を差し込み、サムターン(内側のつまみ)を回す
スマートロックを導入すると、無締り・合鍵・ピッキング・サムターン回しの対策に効果的です。
特に空き巣の45%は無締りで侵入します。スマートロックにはオートロック機能が付いているものもあるので、無締りには有効な手段です。
サムターン回しやピッキングは、100%防げるわけではありません。しかしスマートロックを使うと鍵の開閉履歴が見れるので、不法侵入にも気がつきやすいです。
また、スマートロックをつけても、従来の鍵で開け閉めすることも可能なので、合鍵を作られると太刀打ちできません。
合鍵の犯行は、ポストの中など、家の外に鍵を隠している家庭が狙われやすいです。誰にも気づかれないように隠したと思っても、犯人はどこから見ているかわかりません。
手あたり次第に捜索して、鍵が見つかった家に侵入することも十分に考えられます。合鍵は、鍵に書いてある番号から作れます。古いタイプの鍵であれば、10分ほどで作成可能です。
賃貸物件に住んでいる方は、自分の持っている鍵がオリジナルキーかスペアキーであるか、一度確認しておくと無難です。
オリジナルキーには型番が書いてあります。オリジナルキーの型番を使うと簡単に合鍵が作製できます。
スペアキーをさらに複製すると、ずれが大きくなって使用できないことがあります。そのため持ち歩く鍵はスペアキーにすることをおすすめします。
詳しくは「メリット」の項目で解説しますが、スマートロックを使うと、家族や友人にも鍵を渡す必要がなくなるので、合鍵での侵入には効果的です。
スマートロックの本体は、ドアの内側にあるつまみ部分(サムターン)にかぶせるように両面テープで貼り付けるタイプが人気です。両面テープを使うタイプは、賃貸物件でも簡単に設置することが可能です。
鍵自体を交換するタイプもあります。このタイプでは、外側から暗証番号などで開錠できるように工事が必要なものも多いです。
暗証番号で開けるスマートロックは、スマホを持たない子供でも使いやすいので評判です。
メリット
スマートロックを導入するメリットには、以下の通りです。
- オートロック機能で閉め忘れを防止する
- 遠隔で鍵を操作できる
- スマホ上で一時的に鍵をシェアできる
- 誰がいつ鍵を操作したのか記録が残る
- ハンズフリー機能で、スマホなしでも鍵が開く
- セキュリティ面が強固になる
それぞれ詳しく解説します。
オートロック機能・遠隔操作
スマートロックは、オートロック機能が付いているものがあります。ホテルなどと同じように、ドアを閉めるだけで自動的に鍵がかかるという仕組みです。
急いでいる朝でも、鍵の心配をすることなく出かけられますし、何より無締りでの空き巣に効果的です。
ホテルのオートロックと異なる点は、鍵が閉まるまでの時間を調節できることです。オートロック機能があると、家から締め出されることも多いです。
スマホも鍵も持たない状態で締め出されると、家に入る手段がなくなります。ただ、時間を調節すると締め出しのリスクを減らすことができます。
機器によっては、オートロックの一時停止機能が付いているタイプもあります。
さらに、遠隔で鍵を操作できるスマートロックもあります。鍵の状態をスマホから確認し、もし空いていた場合にはその場から閉めることが可能です。
遠隔操作する場合には、別途、専用の機器を購入しWi-Fiを接続する必要があります。
スマホ上で鍵をシェア・履歴が残る
スマートロックのアプリを使うと、日にちや時間を指定して、鍵の代わりとなるURLを発行することができます。
家族や友達が家に遊びに来るとき、都合によっては鍵を事前に渡して、先に中に入って待ってもらうこともあります。
そのとき、鍵の受け渡しが面倒になることも多いです。ポストなどに隠すと防犯上よくないですし、不特定多数の人に鍵が渡る危険があることは、そのぶん合鍵を作成されるリスクも高まります。
合鍵で侵入されるリスクを下げる方法は、鍵を人目にさらさないことです。スマートロックのシェア機能を使えば、合鍵を渡す手間なく、セキュリティ面でも安心です。
さらにスマートロックを使うと、開閉履歴が残ります。鍵を一時的にシェアした相手の名前も記録されるので、あやしい履歴があればすぐに対処できます。
デメリット
スマートロックの一番のデメリットは、スマホの電源が切れると鍵が開けられないことです。BluetoothやWi-Fiをつないでいるため、充電の減りも早くなります。
その他のデメリットは以下のとおりです。
- オートロック・ハンズフリーが不具合になることもある
- 開錠の動作が遅く、ドアの前で待つこともある
- 価格が高い
- 定期的な電池交換が必要
- 両面テープの粘着力が落ちてくる
IoT機器全体に言えることですが、ネットワークの接続が悪くなると不具合がでます。オートロックやハンズフリーが上手く作動しないという口コミも多くありました。
また、スマートロックは動作が遅く、機器によっては鍵を回して開けたほうが早いものもあります。
不具合やスピードのことを考えると、鍵を持たずに外出することは、少し不安が残ります。実際にスマートロックを使っている家庭でも、鍵は持ち歩いている方が多いです。
スマートロックは、家庭用で手軽に導入できるものでも2万円ほどかかります。半年に一度など定期的な電池交換も必要です。
今後もスマートロックを含めてIoT製品はすさまじいスピードで進化していくと考えられます。現段階では不具合も見られますし気軽に買える値段でもないので、もう少し待ってから購入するのも1つの方法かと思います。
両面テープで貼り付けるタイプは、機器自体が重いと粘着力が弱くなります。剥がれるとスマートロックの効果はなくなりますので、電池交換と同様に定期的なメンテナンスが必要です。
日本製のQrio Lock
Qrio(キュリオ)は日本製のスマートロックで、IoT製品に詳しい方にとってはおなじみのブランドです。Qrio Smart Lockが使われてきましたが、Qrio Lockが新商品として登場しました。
鍵のシェア・オートロック・ハンズフリーに対応しており、日本の会社であることからサポート体制がしっかりしています。
Qrio Smart Lockは動作が遅く、鍵が開くまでの待ち時間がいらいらするとの口コミもありましたが、Qrio Lockは反応が早くなったと評判です。
機器自体の重さも軽減されたので、両面テープの耐久性もアップしました。
アメリカ製のSESAME
SESAME(セサミ)はアメリカ製ですが、日本向けに改良されたSESAME miniのコスパが良いと評判です。販売は2019年2月からですが、先行販売では予約が殺到しています。
従来のSESAMEは、大きめだったので日本で使われている鍵には合わないこともありました。小さくなったうえに、価格も1台15,000円程度でお手ごろです。
両面テープで貼り付けるタイプで、設置も簡単です。万が一、自宅の鍵にサイズが合わなければ、交換や返金のサービスもあります。
家の鍵に合うようにアタッチメントも作成してくれるので、スマートロックを使ったことがない家庭でも導入しやすいです。
ポケットに入れたスマホをノックするように軽く叩くと開錠してくれる、独自のサービスも便利です。
IoT製品の進化は早い
スマートロックは、使い勝手に課題が残るものの、防犯対策に効果的なことは確かです。
日々進化するスマートロックは、新商品がでるたびに大幅な改良がされています。携帯電話が10年ほどで思いもよらない進化をしているように、IoT機器もますます便利になります。
スマートロックに2万円は高いと思っている方も、数年後には、使いやすくコスパが良いIoT製品を手放せなくなっているかもしれません。
特にSESAME miniはスマートロック普及の起爆剤になるのでは、と個人的に感じました。
無締りでの侵入を防ぐには、鍵をしっかりしめる意識が大切です。鍵の閉め忘れで悩んでいる方は、スマートロックを使うことも1つの方法だと思います。
スマートロック以外の方法で鍵の閉め忘れを解消したい方には、こちらの記事もおすすめです。
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