女性の一人暮らしで気をつけたい8つの防犯対策
※記事内に広告を含む場合があります
女性の一人暮らしでは、防犯についてどれだけ用心していても、どこかスキがあって狙われることもあります。
面倒だから、と普段は気にしていないことも多いですが、安心して毎日を暮らすために、少しの時間でできることがたくさんあります。
これから一人暮らしをする女性の方へ、簡単にできる防犯対策をまとめました。
目次
防犯に強い物件の探し方と作り方
物件を探すときにできる防犯対策はいくつもあります。引っ越しは、めんどうなことも多いですし、短期間での引っ越しは、違約金を多く払わなければならないこともあります。
気に入った物件に長く住むためにも、条件をしっかり考えて、家を選ぶことをおすすめします。
駅から徒歩10分まで
駅から歩く距離が長くなると、街頭の数が減って道が暗くなります。15分や20分程度なら運動にもなるので歩こうと思いがちですが、長く歩くほど、犯罪に巻き込まれる確率は高くなります。
犯罪者は、歩きスマホをしている女性をターゲットにする傾向があります。歩く距離が長いと、電話をしたり音楽を聴きたくなりますが、これらの行動は非常に危険です。
後ろから誰かにつけられていても気づきにくくなりますし、電話の声は、周囲に女性が一人で歩いていることを知らせてしまいます。
物件を探すときは、徒歩5分以内が理想的ですが、多くとも徒歩10分以内の物件を探すのがおすすめです。なぜなら、実際に歩くともっと時間がかかった、ということは多いためです。
不動産屋では「徒歩1分は80メートル」という決まりがありますが、人によって歩くペースは違います。信号や道路状況、天候によっても所要時間は変わると考えられます。
たとえば徒歩10分と書かれていても、実際には坂道が急で15分かかった、ということは多いです。
ネットで物件で探すときは、「+5分程度の差がある」と少し多めに心づもりしておいても良いかもしれません。
また、駅から遠くても自転車に乗れば大丈夫と思いがちですが、犯罪者は自転車に乗っていても「自転車ごと押し倒せばいい」と思っているようです。
自転車だからと油断せずに、なるべく駅から徒歩10分程度の家を探せると安心です。
気になる物件が見つかったら、昼と夜、両方の時間帯で、駅から実際に歩いてみることをおすすめします。
不動産屋さんの案内は昼が多いですし、物件までの移動は車であることがほとんどです。実際に自分の足で歩いて確認しながら、周囲の環境をチェックすることが大切です。
昼は大丈夫でも、夜にはガラッと雰囲気が変わることもあります。夜に酔っ払いがたくさんいたりして、声がうるさい場合もあります。
オートロックよりもカメラ付きインターホン
オートロックがあれば安心と思う人も多いですが、実はそんなことはありません。オートロックは住民の全員が開けられますし、カギを持っていなくても番号で開けることもできます。
非常識な住民が友達に番号を教えることもあるかもしれませんし、オートロックが解除された瞬間に、住民を装って不審者が侵入することもあります。
最近は隣に住んでいる人と交流を持たないことも多いので、オートロックの扉の前でいる人が、本当に住民かどうか判断がつきません。
少しでもあやしいと感じたら、自分でオートロックを開けずに、相手に順番をゆずって待つという手もあります。
空き巣は、カギをこじ開けるイメージがありますが、実は、カギが開いている家に忍び込むことが多いです。
オートロックがあればたしかに安心ですが、まずは自分の家をしっかり戸締りして、油断しないようにすることが大事です。
防犯面で、オートロックよりもおすすめなのは、カメラ付きインターホンがある物件です。
インターホンにカメラが付いていれば、誰が来たのかを映像で判断できますし、知らない人であれば居留守することも可能です。
また、洗濯機がベランダにある物件は避けたほうが無難です。洗濯機が外にあると、洗濯するときには必ず誰かの目に触れますし、洗濯中に洗濯物が盗まれることもあるかもしれません。
カーテンはシンプルなものを選ぶ
カーテンは窓の外から見えやすく、かわいらしい色や柄のカーテン付けていると、女性が住んでいるという判断材料になります。パステルカラーの女性らしい色はさけて、シンプルなものが良いです。
一人暮らしでは、自分のお気に入りの色やデザインの家具をそろえたいです。しかし、カーテンの色や柄には注意が必要です。
ぬいぐるみや洋服、化粧品は、窓のそばに置くのは控えたほうが無難です。もちろん、通帳やパソコンなどの金目のものは、窓から見えにくいところに隠します。
日中、カーテンを開けたい場合には、人のシルエットが透けにくいレースカーテンや、マジックミラーレースカーテンがおすすめです。
マジックミラーカーテンは、家の中から外の景色は見えるけれど、家の外からは中の様子が見えないという特殊なカーテンです。
あいさつや表札はなしで良い
引っ越しのトラックは大きくて目立ちますし、扉を長時間あけているので、トラックの中の荷物は丸見えであることが多いです。
衣類はプラスチックの衣装ケースのまま運ぶことも多いですが、通りがかりの人に見られてしまう可能性もあります。
見られたくないものは袋や段ボールに詰めるか、ケースの透明な部分を、タオルなどの見えても問題がないもので目隠しすると良いです。
引っ越し後は、あいさつをするべきと思っている方も多いですが、防犯のこと考えると、あいさつを無理にする必要はありません。
筆者は、今までに2回、一人暮らしの引っ越しを経験しましたが、どちらの場合もあいさつには行きませんでした。
両隣・上下にどんな人が住んでいるのかは、不動産屋で聞くのが良いかもしれません。個人情報なので、詳しくは教えてもらえないかもしれませんが、自分であいさつに行くよりは安全です。
また、表札も無理に出す必要はありません。表札を出す場合は、フルネームをさけ名字のみにします。手書きではなく印刷したものだと、より個人情報を隠すことができます。
無料でできる被害にあわない工夫
少し気をつけるだけで、犯罪に巻き込まれにくい状況を作れます。
ブザーやライトなど、防犯グッズをそろえるのには手間もかかりますが、お金をかけずにできる工夫もあります。
洗濯物はできるだけ室内に干す
下着やブラウスなどは見えるように干さない、男性用の下着をあえて一緒に干す、などの対策は広く知られるようになりました。
そのほかに、洗濯物を毎日同じ時間に干して、同じ時間に取り込むと、生活パターンが分かりやすいため、避けたほうが無難です。
たとえば平日の会社勤めをしている場合、出勤まえに干して帰宅時に取り込むんでいると、「洗濯物が干されている間は、部屋に誰もいない」という生活がすぐに読めてしまいます。
出勤時間・帰宅時間が分かりやすく、尾行されることも考えられます。
何日かまとめて洗濯することで不規則なパターンを演出したり、浴室乾燥機や衣類乾燥機を使う、あえて室内干しにするなどの工夫が必要です。
個人情報は生ゴミに隠して捨てる
ゴミは個人情報のかたまりです。郵便物に書かれている住所や名前はもちろんのこと、生ゴミや衣類からでも、性別や年齢層がわかりやすいです。
ゴミをあさるのはカラスだけではなく、不審者やストーカーが、捨てられたゴミ袋を持ち帰るという事件も起こっています。
公共のゴミ捨て場にゴミを捨てるときは、夜に捨てるのではなく、なるべく回収時間に近い時間に捨てるのが理想的です。ゴミが多く出ている朝に捨てて、自分のゴミを他人のものとわからなくするためです。
最近は、備え付けのゴミ捨て場があるマンションも増えています。マンションのゴミ捨て場に、カギが付いているとより安心ですが、マンション内に不審者がいる可能性もあります。
名前や住所の書いてある郵便物や、買い物のレシートや請求書は、シュレッダーにかけるか、ペンで塗りつぶして捨てます。
ペンの代わりに、個人情報をかんたんに隠すことができるスタンプも売られているので、持っていると便利です。
下着を捨てるときには、ハサミでバラバラにしてから中身が見えない袋に入れます。個人情報が書かれた郵便物・下着・生理用品など、性別が特定されるものは、生ゴミと一緒に捨てると良いです。
事前に連絡のない訪問者にはカギを開けない
事前に約束のない訪問者がきたときは、むやみにカギを開けないようにします。カメラ付きインターホンがあれば、姿を確認して、知り合いでなければ居留守したほうが安全です。
宅配便の場合には、荷物の中身が何であるかをインターホンで確認し、心当たりがあればカギをあけるようにします。
心当たりがない場合には、居留守して、不在票から再配達を頼むと良いです。不審者であれば、不在票は入らないので区別がつきます。
万が一、不審者だった場合には、警察に相談ができる「#9110」番に連絡すると良いです。
110番は緊急の事件・事故のとき、今すぐ警察に来てほしい場合に利用します。「#9110」番は、すぐの対応はいらないけれど相談したい場合にかけることができます。
自分で被害の大きさを判断するのは難しいですし、相談するほどのことじゃないかも、と思ってしまいがちです。
「#9110」番では、相談の内容に合わせて、どんなことに気をつけたらよいのか教えてもらえますし、犯罪を未然に防ぐように対応してくれます。
公共料金の支払いはコンビニ以外で
水道・電気・ガス・ネットの支払いはコンビニ払いが便利です。しかし、毎月おなじコンビニで支払いを続けることは、「近くに住んでいる」と宣言しているようなものです。
支払い書には、住所や名前が書いてありますし、料金を見れば、一人暮らしなのかどうか想像がつきます。
公共料金の支払いは、口座引き落としか、クレジットカード払いに変更することをおすすめします。
郵便受けはこまめにチェックし、請求書などがたまらないようにします。最近では、請求書はネットで見られるものも多いです。
防犯のため、請求書の郵送はやめて、ネット閲覧のみにすると、ゴミの処理にも困らなくて一石二鳥です。
#9110で警察に相談できる
犯罪者は部屋にどんな人が暮らしているのか入念にチェックしますし、計画性のある犯行も多いです。下着・金品を盗んだり、郵便受けから個人情報を探していやがらせをするストーカーもいます。
業者を装って家に侵入してくる不審者も後を絶ちません。力で勝つことは難しいですし、ワンルームのマンションやアパートは密室になりやすいので、とっさのときに逃げにくいです。
犯行に一度あってしまうと、心の傷が深く残ります。引っ越しを余儀なくされるだけではなく、不安で一人暮らしができなくなる場合もあります。
少しの手間はかかりますが、被害を受けないための準備をすることが大切です。
何か気になることや心配なことが起こった場合には、警察に相談ができる「#9110」番に連絡してみてください。犯罪を未然に防ぐように対応してくれます。
#9110について詳しい情報は政府広報オンラインでチェックすることができます。