ベランダの防犯対策5選、センサーライトで空き巣を近づかせない
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空き巣は玄関よりも窓から侵入することが多いです。ベランダは窓の中でも足場が安定しているので、特に狙われやすいです。
ベランダは洗濯物を干すなど出入りが多い場所なので、簡単なグッズを効果的に活用することが大切です。特に集合住宅の1階は人目につきやすいので、被害を未然に防ぐ対策をしておきたいです。
今回は、賃貸でも簡単にできるベランダの防犯対策について解説します。
目次
空き巣は窓からの侵入が6割
賃貸物件で空き巣が侵入する経路は、玄関・ベランダの2箇所がほとんどです。
空き巣被害のうち、窓からの侵入は全体の6割を占めています。つまり、窓の防犯対策をしっかりするだけで、泥棒に狙われる確率が大きく下がります。
ベランダは洗濯物を干したり、住民が出入りするのでプライバシーが丸見えになる場所です。洗濯物の種類で性別や家族構成の把握ができますし、雨の中洗濯物が干しっぱなしと留守と判断されることもあります。
また、ベランダに出入りすることが多い家庭では、窓の鍵の閉め忘れが多いです。空き巣の45%は鍵のかかっていない窓やドアから侵入します。
窓を壊したり割ったりせずに侵入できるので、大きな音がでず、金目のものを探す時間が長くとれ、被害も大きくなります。
マンションの階数が上がるほど、戸締まりがルーズになりがちですが、オートロック付きのマンションであっても玄関の鍵は常に閉めておくことが大切です。
鍵の閉め忘れが気になる方は、こちらの記事が参考になるかと思います。
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ベランダに近づかせないグッズ
空き巣は下見をして確実に侵入できる家を見極めます。隙間が空いているタイプのベランダは姿を隠すことができないので、泥棒は嫌がります。
ただ、洗濯物をベランダに干したい場合、隙間の空いているベランダはプライバシーが守られません。プライバシーの保護のために、ネットやすだれで目隠ししている家も多いです。
ベランダのプライバシーを守りつつ、防犯対策をプラスするグッズをまとめます。
ELPAのLEDセンサーライト
センサーライトをベランダにつけると、人が来たときに明かりがつくので不審者の対策になるだけでなく、夜に洗濯物を干す方にも便利です。
自分が部屋の中にいるとき、センサーライトがつくと異変が起こったとすぐにわかります。センサーライトは一度付くと一定時間消えることはないので、光を嫌う泥棒にとっては避けたいアイテムです。
センサーライトは、
- コンセント型
- 乾電池型
- ソーラー型
の3種類から選択します。ベランダに設置する場合は雨に当たる可能性があるため、防雨設計のものを選んでください。
ランニングコストがかからないのはソーラー型ですが、光の明るさが弱い場合があります。ベランダにコンセントがない物件も多いので、設置場所の自由度が高い乾電池型がもっとも無難です。
賃貸物件の場合、壁に穴が開けられないので、ベルトや結束バンドで固定できるセンサーライトだと安心です。
ELPAのLEDセンサーライト0.5W(ESL-05BT)は、明るさは控えめですが点灯時間が20秒と長く、別売りのステンレスバンドで固定することも可能です。
ELPAのLEDセンサーライト0.5W(ESL-05BT)はこちら
エコガード・目隠しシート
エコガードはベランダに付けるカーテンのようなもので、特に1階に住んでいる方にはおすすめです。
洗濯物を雨や土ぼこりから守るだけでなく、プライバシーの保護にも役立ちます。物干し竿で吊るすので、ベランダ全体を隠すことができます。
色が白なので、レースカーテンのように人影は完全には隠れません。夜間にエコガードをしていると空き巣が隠れやすい空間になりますが、センサーライトと併用したり、畳んで収納することで防犯対策が可能です。
ベランダの柵に隙間がありプライバシーが気になる方は、目隠しシートを使うと便利です。洗濯物が丸見えになるのを防ぎ、生活パターンや家族構成をわかりづらくします。
目隠しシートは、エコガードとは違って、ベランダ全体を隠すことはできません。このとき窓の上部に補助鍵を設置しておくと、空き巣は侵入前に防犯グッズに気が付きやすいです。
窓を開けさせないグッズ
侵入に5分以上かかると6割の空き巣が諦め、10分以上かかると9割の空き巣が諦めると警察庁の調査でわかっています。
万が一ベランダに侵入されても、窓の防犯対策がしっかり行われていれば、空き巣被害を抑えることができます。防犯グッズを導入して、少なくとも侵入に5分以上かけさせることが大切です。
補助鍵を増やす
ドアや窓の防犯対策には「ワンドアツーロック」という言葉があり、一つの扉には2つの鍵を取り付けることが推奨されています。
窓の中央部についている180度回転させて閉める鍵は、クレセント錠と言います。クレセント錠は窓を密閉するためにつけられているもので、実は防犯性能はありません。
実際にクレセント錠を開ける方法はいくつもあって、窓ガラスに少しだけ穴を開けてクレセント錠を開けることは空き巣にとってはたやすい仕事です。
大きな音も出さずに簡単に短時間で開けられるので、大げさに言うとクレセント錠のみの窓は鍵をかけていないのと同じです。クレセント錠以外に、窓の上下に補助鍵をつけることをおすすめします。
ホームセキュリティ会社大手のALSOK(アルソック)は、独自のALSOKロックという補助錠を販売しています。公式通販サイトを通じて販売していて、ALSOKのホームセキュリティを導入していない人でも利用できます。
窓ガラスに面する部分にはALSOKのロゴマークが表示されています。空き巣は、ホームセキュリティ会社のロゴステッカーを貼っている家は侵入ターゲットとして選びません。
しっかりと防犯対策がされていて、仕事を成し遂げられない可能性が高いからです。ALSOKロックは、補助錠としての役目を果たすだけでなく、ロゴマークで空き巣を威嚇することも可能なのです。
ALSOKロックについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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ELPAの薄型スリムアラーム
窓にブザーを貼ることも重要です。窓のブザーには2種類あり、窓の開放を検知するタイプと、衝撃を検知するタイプがあります。
開放を検知するタイプは親機と子機がわかれていて、親機と子機の間隔がひらくと大きな音がなります。衝撃を検知するタイプは、窓ガラスに強い衝撃がかかったり割れると音が出ます。
ベランダに設置されているは掃き出し窓といい、窓の下部分が床と同じ高さである大きな窓です。掃き出し窓は、開閉・衝撃の両タイプに対応できます。
ELPAの薄型スリムアラーム(ASA-W13)は、開放と衝撃のどちらにも反応します。雨・風の窓の振動ではアラームがならないように、誤作動に強い作りになっています。
アラームは、クレセント錠の近くに貼るイメージ図が多いですが、個人的には窓の上部に貼ることをおすすめします。
空き巣がベランダでクレセント錠を開ける場合、姿が周囲から見えないようにしゃがんで作業をしています。
クレセント錠の近くにアラームを貼ると、クレセント錠を開けると同時にアラームのスイッチを切られてしまい、防犯グッズの意味がなくなります。
窓の上部にアラームを貼っていると、アラームを解錠するためには立って作業をして窓を割らなければならないので、泥棒にとっては大きなリスクです。
ただ、スイッチの切り替えをしなかればならないので、自分の身長が届く、無理のない範囲に設置することが大切です。
防犯フィルムを貼る
防犯フィルムは、窓を強化して割られにくくします。万が一割られても、ガラスが飛び散らないので、防犯面だけでなく防災面でも自分の身を守ることができます。
防犯性能を高めるためには、厚さが350μm(0.35mm)以上のポリエステル製であることが最低条件になります。
厚さが50μm程度のフィルムも売られていますが、これは防犯フィルムではなく飛散防止フィルムです。
防犯用のフィルムは窓ガラス全面に貼ることが理想的ですが、手間も費用もかかります。また粘着力がかなり強いため、原状復帰しなければならない賃貸物件では、大家さんに確認することが必要です。
大家さんが退去時にそのままにしておいて良いと言ってくれる場合には、防犯フィルムを貼ることはなによりの防犯対策になります。
防犯フィルムの貼り付けを専門業者に頼む場合は、CPマークが付けられることがあります。CPマークは泥棒の侵入に5分以上耐えられるグッズの証です。
光と音で防犯対策
賃貸住宅は空き巣の侵入経路も限られるため、ベランダ・窓の対策が重要になります。空き巣は光と音を嫌うので、まずはセンサーライトでベランダに近づかせない工夫をします。
プライバシーの保護と防犯対策を両立させることは難しいですが、洗濯物を人目につきにくくすることは、防犯対策にも役立ちます。
目隠しをする場合にはなるべく薄い色を選び、うっすら人影が見えるくらいにしておくと安心です。
窓の防犯対策では、補助鍵・アラーム・防犯フィルムが効果的です。空き巣は侵入に5分以上かかると諦めやすくなるので、補助鍵を窓の上下に設置することは非常に有効です。
補助鍵、防犯フィルムについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になるかと思います。
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