セコムは誤作動が起こる?間違えて通報しても料金はかからないので大丈夫
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セコムをはじめとしたホームセキュリティサービスの特長として、センサーが異常を感知すると大きなアラーム音で通知・セキュリテ会社に通報する仕組みがあります。
誰かが自宅に侵入したときにすぐ気づけるうえ、速やかに対応できるのがメリットです。
しかし、ホームセキュリティを導入する前に多くの方が不安になるのが「センサーの誤作動はないのか」という点です。
何も起こっていないのに、センサーが反応しては防犯設備の意味がありません。通報先のセキュリティ会社とのやり取りも面倒ですし、大きなアラーム音が近所迷惑になる可能性もあります。
今回、私は実際にセコムを導入している人やセコム関係者に話を聞いて、ホームセキュリティの誤作動について調べました。
その結果、「センサーの異常による誤作動はほぼない」ことがわかりました。誤作動があったとしても、機器が壊れて作動したのではなく、何かしらの原因があったからです。
セコムのセキュリティ機器の精度はかなり高いものだと言えます。
また、セコムでは誤作動による警備員の出動があっても追加料金が発生しません。利用者の間違えた操作による誤報でも無料で対応するので安心です。
本記事では、セコムの誤作動が起こる原因や、実際の対処員の対応を説明します。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
誤作動の原因
異常が起こっていないのに、ホームセキュリティのセンサーが反応する理由は、大きく分けて2つあります。
- 誤操作
- 間違えて通報ボタンを押してしまう、警戒モードを解除せずに家族が出入りするなどが原因で起こる
- 誤作動
- 強風による窓の揺れ、ペットの動きを感知してセンサーが作動する
私が調べたなかで一番多かったのは誤操作でした。セコムやシステムに異常があるわけではなく、利用者自身が使い方を間違えてしまうパターンです。
それぞれについてくわしく説明します。
高齢者や子どもが間違えて操作する
高齢者や子どもの見守り用にホームセキュリティを利用する方はとても多いです。
しかし、家族できちんと使い方を確認しないと誤操作を招きます。警戒解除のボタンを押そうとして、間違えて通報ボタンを押してしまい、慌てている間にセコムの緊急対処員が自宅に到着したケースもあります。
ホームセキュリティの操作自体は難しいものではありません。小さいお子さまから、機械に慣れない高齢の方でも簡単に扱えるよう、シンプルでわかりやすい作りを徹底しています。
家族で使い方の確認をきちんとすれば、誰でも簡単に扱えます。
それでもお子さまや高齢者による誤操作が多いのには、2つの理由があるのではないかと考えています。
それが、
- ホームセキュリティのセット・解除をする役割が決まっている
- 操作確認を最初の一回しかしていない
です。
毎日セットや解除をする人が決まった状態だと、操作に慣れないほかの家族がセットしたときに間違えてしまう可能性があります。
セキュリティ操作が一人だけの仕事にならないようにした方が、家族のなかで慣れていない人をつくらないという意味ではよいかと思います。
また、機械の使い方の確認を1回だけしてあとは大丈夫だろうと放置するのもよくありません。1度説明しただけで使い方を完璧に覚えられる人はほとんどいません。
使い慣れない機械であればなおさらです。最初の一度だけでなく、定期的に操作確認を繰り返すのがおすすめです。
操作確認をしながら、「こういうことがあったらどうする?」と非常時の行動を確認しておくと、防犯意識がさらに高まります。
高齢者や子どもが操作を間違えて通報したときの対応や流れについては、こちらの記事にくわしくまとめているので参考にしてください。
解除せずに家族が出入りする
間違えてセキュリティセット中に家族が出入りして、センサーが反応するケースもあります。
このケースはホームセキュリティを導入してまだ間もない家庭でよくあることです。
セコムのホームセキュリティNEOというプランの場合、どこにいてもスマホを使ってセキュリティセットが可能です(セコムのくわしいプラン内容についてはこちらの記事をご覧ください)。
たとえば、外出先で自宅にちゃんとセキュリティをセットしたか確認したり、誰がいつ自宅に帰ったかわかります。
就寝時にはベッドの中からスマホを使って警戒モードの切り替えも可能です。
この、いつでも家族の誰かがセキュリティをセットできるのが誤操作を招く原因ではないかと思います。
夜遅くに帰宅した家族が、ほかの家族が家にいるからセキュリティは解除したのだろうと思いこんで鍵を開けたところ、在宅中の家族はすでに寝室でスマホを使って警戒モードにセットしていたなんてことが起こり得るからです。
慣れないうちは、セキュリティのセットや解除が生活サイクルの中に組み込まれていません。確認を忘れて、警戒中の自宅に堂々と入ってセンサーに引っかかる場合もよくあります。
ホームセキュリティを導入してしばらくは、誤操作に注意する必要があります。
調べたなかで見たケースには、飼っているペットが警戒中のリビングを動き回ってセンサーに感知されたケースもありました。
セコムのホームセキュリティ機器には、人の熱を感知する空間センサーというものがあります。おもにリビングなどに設置する機器ですが、これが動き回るペットを侵入者として捉えてしまうのです。
ペットがいる場にはセンサーをつけませんが、何かの拍子にほかの部屋から飛び出してくる可能性は十分あります。
我が家で飼っている犬も、夜中の雷に驚いて、サークルを飛び越えて隣の部屋に逃げこんだことがあります。
警戒モードにする間は、センサーのある部屋にペットが入らないように気をつけなくてはなりません。
風や雨による誤作動
利用者が使い方を間違えるのではなく、何かにセンサーが反応する誤作動もあります。
誤作動がよく起こるのは、窓や扉に設置する、動きを感知するセンサーです。
セコムのホームセキュリティ機器には、窓や扉周りに設置することを想定したセンサーがあります。窓・扉の動きを感知して侵入者を捉えます。
しかし、台風で猛烈な風が吹いて窓がガタガタと揺れることで、センサーが反応するケースがあります。
大雨・強風など天気が荒れるのが予想できる場合は、雨戸を閉めるなどの対策が重要です。窓に当たる風を少しでも減らせば誤作動を防げます。
雨戸がない地域であれば、窓の周りに置いてあるものをどけて、窓に物がぶつかるのを防ぐと、衝撃による誤作動をなくせます。
ペットの動きによる誤作動
部屋の中で遊び回っていたペットが窓にぶつかり、センサーが反応したケースもありました。
これはペットだけでなく、お子さまが窓にぶつかるケースでも起こり得ます。
侵入犯罪者の多くは窓ガラスを割って侵入します。
警察の調べによると、37.7%の空き巣がガラス破りと呼ばれる手法で侵入します。これは、無締まりに次いで2番めに多い手法です。
ホームセキュリティは空き巣のガラス破り行為をいち早く感知するため、窓には衝撃に敏感なセンサーを使っています。
そのため、窓に大きな衝撃があった場合センサーが反応し、通報する可能性が非常に高いのです。
お子さまには窓にぶつかると危ないことや、センサーが反応する可能性があることをしっかりと伝えましょう。
ペットが窓や扉にぶつからないようにする工夫も必要です。
ペットがいる家庭であれば、ホームカメラがついているこちらのプランもおすすめです。
誤作動が起こったらどうなる?
ホームセキュリティの誤作動は、利用者の間違った操作や、なにかしらの原因にセンサーが反応するケースがほとんどだとわかりました。
だとすると、
- もし誤作動が起こったときはどうすればいいのか
- 誤作動で緊急対処員が出動したとき料金はかかるのか
といった疑問がわくかと思います。
誤作動が起こったときの対処法は、基本的にはセコムに誤作動だと伝えることです。通報するとオペレーションセンターにつながるので、間違えて通報してしまったと正直に伝えてください。
セコムにとって誤操作による通報は頻繁にあることです。利用者側のミスによる通報だとしても、怒られたり責められたりはしません。
その後の対応はオペレーションセンターとの会話で終わる場合もありますし、念のため緊急対処員が自宅を訪問して周囲の確認をする場合もあります。
どちらにしても、ていねいに対応してくれるので安心です。
また、誤作動による緊急対処員の出動があっても追加料金はかかりません。お子さまや高齢の方が間違えて通報しても、むやみに怒らず、次に同じことがないように教えてあげてください。
以前、セコムの関係者に話を聞いたところ、セコムへの通報の大半が誤操作や誤作動によるものなのだそうです。
セコムにとって誤作動や誤操作は日常茶飯事なので、対応にはとても慣れています。
自分のミスで誤操作してしまったからと通報をせず、犯罪被害にあってしまう可能性もあるので、「誤報を恐れず、気になることがあったらどんどん通報してほしい」とおっしゃっていました。
セコムのプランやアルソックとの違いが知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。