セコムは停電中でも使えるが、緊急時には防犯対策の強化が重要
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自然災害大国である日本では、地震や台風にともなう停電はめずらしくありません。
電気が使えない状況下では、セコムなどホームセキュリティが使えないのではないかと心配になります。
結論から言うと、セコムは停電中でもシステムが作動します。ホームコントローラーや窓用センサーも問題なく動きますし、通報も可能です。
セコムに限らず、多くのホームセキュリティ会社で、停電中もシステムが作動し続けます。
しかし、停電という非常事態が発生するときは、特殊な犯罪が増えることも確かです。災害によっては交通網が麻痺して、緊急対処員の駆けつけが遅くなる可能性もあります。
セコムが停電中でも利用できる理由と、停電中に気をつけるべき防犯ポイントを説明します。
セコムの防犯機器は電池式
セコムのホームセキュリティシステムが停電中でも問題なく作動するのは、機器が電池式だからです。
家庭用コンセントから電力を引っ張って使用しないので、停電中であろうと作動し続けます。
電池で作動する主な機器は以下の通りです。
- 窓センサー
- 空間センサー
- 熱センサー
これらのセンサーの動作は、セコムのコントロールセンターが常に監視しています。
電池残量が少なくなったら、セコムスタッフが無料で電池交換します。よって、万が一のときに電池切れで使えないというトラブルは起こりません。
機器の劣化や異常も監視しており、故障時も無料で交換が可能です。
常にシステムが管理されているため、利用者は安心して生活できます。
電池交換・修理は、プランによって可能な期間が変わります。
レンタルプランを選んだ場合は、利用する限り電池交換・修理が無料です。
しかし、買取プランを契約した場合は、電池交換・修理が無料なのは10年間だけです。
永続的な保障が必要な場合は、契約時にレンタルプランを選ぶのがおすすめです。実際、セコム利用者の8割がレンタルプランを選んでいます。
セコムのプランの選び方については、こちらを参考にしてください。
また、セコムの通報装置は、独自の無線回線をバックアップとして用意しており、停電時でも通報可能です。
自宅でインターネットが使えなくても、異常をセコムに知らせることができるので安心です。
ホームコントローラーのみ電源が必要
セコムのセキュリティ機器のうち、ホームコントローラーのみ電源を必要とします。ホームコントローラーとは、セキュリティ機器の統括や通報をするための機器です。
ホームコントローラーは電源を必要としますが、万が一のときのために予備用バッテリーがあるので、停電しても使い続けられます。
ただし、ひとつ注意点があります。
停電が起こっても、予備バッテリーを使えばシステムの利用が可能ですが、バッテリーには限界があります。
バッテリー残量が少なくなると、セキュリティシステムが利用できなくなります。予備バッテリーの持続時間は数時間だそうです。
短いと思う方も多いかもしれませんが、予備バッテリー残量が少なくなれば、自動でセコムに信号が発信されます。
信号発信後、セコムから契約者に向けて状況を確認する電話があり、必要だと判断すれば、予備バッテリーを持ってきます。
よほど大規模な停電でないかぎり、セコムが使えなくなる心配はありません。
ホームセキュリティNEOプランのホームコントローラーは電池式なので、電源を使用しません。
センサー類と同じく、電池残量が少なくなれば無償で交換可能です。
万が一の停電が不安であれば、ホームセキュリティNEOやスマートNEOプランへの加入がおすすめです。
停電時の防犯で気をつけたいこと
停電には、数時間で復旧するものもあれば、回復までに数日を要する場合もあります。
その間にセキュリティシステムの電池が切れてしまったり、交通網が麻痺して緊急対処員が駆けつけられなかったりする可能性があります。
残念ながら、自然災害が起こったときには、混乱に乗じて犯罪を行なおうとする人がいます。セキュリティシステムが使えなくなる可能性も踏まえ、十分な防犯対策をする必要があります。
災害時の犯罪被害に遭わないためにも、停電時でも可能な防犯対策を解説します。
施錠はきっちりと
宮城県警のデータによると、東日本大震災が起こったとき、3週間弱で290件もの窃盗事件が発生しました。
被害額は1億円を軽く超えます。お店や企業が巻き込まれただけでなく、個人宅にも70件以上の侵入被害がありました。
災害時は、空き巣や泥棒にとって仕事がしやすい環境ができあがります。まず、地域が混乱状態になって、人の出入りに鈍感になります。さらに、慌てることで施錠がおろそかになります。
停電や災害が起こったときこそ、家の施錠はきちんと行いましょう。
出入り口の鍵だけでなく、窓の鍵もしっかりと閉めます。空き巣の多くは窓から侵入するからです。
マンションやアパートにお住まいの場合は、ドアチェーンも活用すると防犯力が高まります。
ラジオ・懐中電灯を活用する
災害時の窃盗のほとんどは、住人や管理者がいないうちに忍び込んで金品を盗む「空き巣」です。
空き巣被害を避けるためには、住居内に人がいるとアピールをするのが最適です。
在宅アピールには、「音や光」を使うと良いです。
- 電池式ラジオを使ってニュースを流す
- 懐中電灯で室内を照らす
などの方法があります。
停電時の懐中電灯の使い方として、ペットボトルと組み合わせて室内灯を作る方法があります。これは、警視庁警備部災害対策課が提案する方法でもあります。
やり方は、懐中電灯の上に、水を入れたペットボトルを置くだけです。
懐中電灯の光は直線的で、照らせる範囲は狭いです。しかし、水を入れたペットボトルを上に置くだけで、光が乱反射して周囲全体が明るくなります。
覚えておくと、いざというときに便利です。
ソーラーパネル式の防犯カメラを設置
停電中でも使えるソーラーパネル式の防犯カメラを設置するのも効果的です。
防犯カメラがあれば、万が一泥棒に入られたとしても証拠を残せますし、設置するだけで空き巣に対する抑止力となります。
防犯カメラ自体は、セコムでも契約可能ですが、セコムが提供する防犯カメラは電源が必要なタイプです(セコムホームカメラシステムについては、こちらの記事で解説しています)。
長期にわたる停電時には、正しく使えない可能性があります。
ソーラーパネル式の防犯カメラでおすすめなのが、yeskamoです。
ソーラー発電を行うので、停電しても録画が止まることはありません。広角カメラで、広い範囲の撮影ができるのもメリットです。
防水対応なので、雨・風・雪にも耐えられます。
屋外用カメラとしても、屋内用カメラとしても使えるので、臨機応変に使用可能です。
Amazonでは、15,000円以下で購入できます。
yeskamoのソーラーパネル式防犯カメラはこちら(Amazon)
まとめ
セコムのホームセキュリティは、停電が起こっても十分作動するので心配ありません。
万が一電池が切れそうな場合も、自動で信号が送信されるので、その後の対応もスムーズです。
しかし、停電時を狙った犯罪が多いのは事実です。「ホームセキュリティがあるから」と気をぬかず、きっちりと防犯対策をしておくことが重要です。
災害時の防犯については、以下の記事でも解説しています。
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