空き巣が盗むものの7割以上が現金以外、換金しやすいものに注意を

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侵入者

空き巣被害にあった金品のうち、実は半数以上が現金以外です。

初めてこのことを知ったとき、侵入窃盗といえば、家のなかから現金を見つけ出して盗むイメージがあったのでとても驚きました。

現金以外の被害が増加した理由として、現代の何でも換金しやすい環境が関係しています。便利なフリマアプリが増えたことで、ちょっとした日用品でもすぐにお金に換えられるからです。

本記事では、現金以外で空き巣が盗む傾向にあるものや、盗まれないための工夫を説明します。

現金より現金以外の被害額が大きい

本記事では、愛知県住宅防犯対策協議会のデータを参考にしました。

愛知県は、47都道府県のなかで侵入犯罪発生件数がもっとも多いです。また、そのワースト1位の状態が10年以上続いています。

ここでいう侵入犯罪とは、空き巣・忍び込み・居空きの3つ犯罪のことです(忍び込み居空きについてはこちらの記事でくわしく解説しています)。

発生件数は年々減少傾向にありますが、2018年には2,736件の侵入犯罪が発生しました。1日に7件以上の侵入犯罪が起こった計算になります。

データによると、2018年度の侵入犯罪被害総額は、25億4,168万円です。うち、現金が盗まれた額は、7億6,585万円です。つまり、そのほかの17億7,583万円は現金以外の被害なのです。

全体の被害額に対する現金以外の割合は、70.2%にものぼります。

空き巣が狙う貴重品

家に侵入した泥棒

愛知県のデータをもとに、侵入窃盗犯がどんなものを狙うのか考察しました。

その結果、

  • 換金しやすいもの
  • 持ち運びやすいもの
  • 身分証明書

の3つのキーワードが重要であることがわかりました。

現金以外に狙われるもの

指輪

空き巣をはじめ侵入窃盗犯が狙う、現金以外の品物ベスト5は以下のとおりです。

  1. バッグ・財布
  2. 貴金属・宝石
  3. 時計
  4. キャッシュカード
  5. クレジットカード

高価であるのがわかりやすい、ブランドもののバッグや財布がもっとも狙われやすく、宝石や時計が続きます。

そのあとにキャッシュカードやクレジットカードなど、カード類です。近年では、iTunesカードやアマゾンギフト券などの、プリペイド式カードが盗まれるケースも増加しました。

ランキングの9位には商品券も入っています。

カード類は、現金ではないものの、換金までの手順が簡単なので狙われやすいです。

管理人の考え

個人的に意外だったのが、預金通帳がベスト5に入らなかった点です。通帳は6位にランクインしました。キャッシュカードよりも、下位にあたります。

そこで、なぜ通帳がキャッシュカードより狙われにくいかを考えてみました。

まず、通帳を使ってお金を引き出すには、銀行に登録した印鑑が必要です。

さらに、一度に大きな金額を引き出す場合、銀行側から本人確認書類の提出を求められる可能性があります。

  • 通帳だけでは現金化できない
  • 本人確認が必要な場合がある

の2点から、預金通帳はあまり狙われないのではないかと思います。

狙われやすいものの特徴

現金以外に空き巣が目をつけるものは、「換金が簡単で、持ち運びやすいもの」です。

一つ前の項目で説明した物品以外に、衣料品や電子機器も狙われやすいです。これらは、フリマアプリで買い手がつきやすいため、今まで以上に狙われる可能性が高まりました。

そのほかにも、フィギュアやDVDなど個人的なコレクションが盗まれるケースもあります。一般人には価値が分からないからと油断すると、痛い目をみます。

というのも、大事なコレクションをきれいに並べてディスプレイする人がたくさんいます。

私自身、頑張って集めたものが並んでいるのを見るのが好きで、コレクションを棚に並べた時期がありました。

しかし、きれいにディスプレイするとどうしても注目を集めます。空き巣本人には価値がわからなくても、大事にディスプレイしてあるものは価値があるとみなして持ち出します。

大事なコレクションがある方は、自宅での管理方法を定期的に見直すのがおすすめです。私も、鍵がかけられるケースを購入してディスプレイするスタイルに変更しました。

身分証明書もお金になる

身分証明書

現金でも高価なものでもないのに狙われる物として、身分証明書があります。実際、空き巣が侵入した家から、運転免許証やパスポート、健康保険証が盗まれるケースがあります。

盗んだ身分証明書を使って、お金を借りたり、クレジットカードの偽造を行うのです。

身分証明書自体はお金にはなりませんが、空き巣がより大きな金額を手に入れるために必要なアイテムです。

運転免許証やパスポートは顔写真があるから、偽造や不正利用は難しいだろうと考える方もいるかもしれません。

しかし、身分証明書の偽造を行う専門の業者がおり、住所や番号はそのままで写真だけ犯人のものに変える手口もあります。

お金や宝石だけでなく、自分の個人情報が狙われる可能性も十分あります。

侵入者のなかには、金品を盗む目的ではなく、いたずらやストーカー目的で侵入する場合もあります。

ストーカー目的の場合、個人情報を盗まれると被害が拡大する可能性があります。

自宅内でも個人情報の管理に注意すると同時に、侵入者を近寄らせない工夫が必要です。

ストーカー被害に悩む女性のためのホームセキュリティプランをまとめた記事は以下のとおりです。

防犯オタクが実際にしている空き巣対策

指差す女性

多くの空き巣が現金以外の物品を狙って盗むことがわかりました。

そこで、より効果的な空き巣対策をするためには、

  • 空き巣に侵入されない工夫
  • 貴重品を盗まれないための工夫

の2つが重要です。

防犯オタクである私が実際に行っている空き巣対策や貴重品管理の工夫を説明します。

玄関よりも窓の対策をする

空き巣の侵入経路

空き巣対策をするなら、玄関の防犯対策をするより、窓の防犯対策をした方が効果的です。

というのも、約6割の空き巣は窓から侵入するからです。窓は玄関に比べて破るのが簡単です。手慣れた空き巣であれば、専用の器具を使って1分以内に解錠・侵入します。

また、玄関は通りに面していて通行人に見つかる恐れがあるため、侵入経路として選ぶ空き巣は少ないのです。

建物の3階までであれば、玄関より窓からの侵入の方が多いです。

窓の防犯対策をするには、

  • 補助錠をつける
  • 窓用センサーをつける
  • 防犯フィルムを貼る

などの方法が効果的です。

私は自宅の窓に補助錠をつけて、空き巣対策を行っています。補助錠は、外から見たときに防犯ステッカーのようなデザインをしたものが多く、見た目だけでも空き巣に威嚇が可能です。

私が実際に使用した補助錠について、こちらの記事にまとめました。

補助錠のほかに、窓用のセンサーも効果的です。窓用センサーは、窓がこじ開けられたり、大きな衝撃を受けた際にアラーム音で知らせるものです。

大きな音で空き巣本人を驚かせる効果もありますし、住人や近所の人に侵入者を知らせる効果もあります。

おすすめの窓用センサーを、以下の記事にまとめました。

貴重品は分けて管理を

私は、貴重品を一ヶ所にまとめないよう気をつけています。貴重品をまとめて置くと、大事なものが一度に盗まれる可能性があるからです。

特に、印鑑・キャッシュカード・通帳など銀行口座に関わるものは分散して管理するのを徹底します。印鑑と通帳があれば、窓口での引き出しが可能です。

この2つを一ヶ所で管理すると、口座内のお金が盗まれる可能性が高まります。

空き巣は、できるだけ侵入時間を短くしたいと考えます。侵入時間が長くなればなるほど、誰かに見つかるリスクが高まるからです。

なので、貴重品をいろいろな場所に分けておくと、途中であきらめる可能性が高まります。

暗証番号を定期的に変える

数字

周囲の話を聞くと、複数の銀行口座の暗証番号がすべて同じだという人がとても多いです。なかには、暗証番号をすぐ忘れるから、とメモして持ち歩く人もいました。

同じ暗証番号をいくつもの銀行で使い回すのはとても危険です。1つが泥棒にバレると、芋づる式に現金を盗まれます。

ましてや、暗証番号をメモして持ち歩くのはとても危険なので、すぐにやめた方がよいです。

暗証番号はそれぞれの銀行やサービスで使い分け、定期的に変更するのがおすすめです。できれば、3ヶ月スパンで変えると、悪用のリスクが大幅に減ります。

しかし、頻繁に暗証番号を変えると、その都度新しい番号を覚えるのが難しいです。

話を聞くと、暗証番号を使いまわしたり、メモして持ち歩くのは、番号を覚えるのが大変な高齢の方が多い印象を受けました。高齢の両親が暗証番号のメモを持ち歩いていて不安だ、と言う人もいました。

そんな人に私がおすすめしているのが「いつもの+」のやり方です。自分が絶対覚えられる暗証番号を一つ決めて、そこから新しい番号を派生させる方法です。

たとえば、自分が絶対覚えられる「いつもの」暗証番号を「1234」に決めたとします。

(今回わかりやすい例として「1234」を選んでいますが、本来連続した数字の暗証番号は犯罪者に見抜かれやすく危険です。できれば複雑な番号がよいです。誕生日や電話番号も、推察されやすいので注意が必要です。)

そこから、「いつもの」暗証番号に、数字を足したり引いたりして、バリエーションをつくります。

たとえば

  • いつもの+1:2345
  • いつもの×2:2468

などがあります。バリエーションは自由自在なので、何通りでも新しい暗証番号を作れます。

こうすれば、新しい暗証番号が覚えられなくても「いつもの+1」と表記することで、泥棒にバレずに管理できます。

私はこの方法を、銀行の暗証番号だけでなく、さまざまなサービスのパスワード管理にも活用しています。

まとめ

空き巣対策というと、多くの方が自宅内の現金の管理を思い浮かべます。しかし、実際は現金以外のものが狙われる可能性の方が圧倒的に高いのです。

現金の管理だけでなく、そのほかの貴重品の管理にも十分気をつける必要があります。

同時に、空き巣のターゲットにならない対策もとても重要です。

空き巣がどんな家を狙うかまとめた記事があるので、参考にしてみてください。

アルソック

空き巣対策に関する記事はこちら

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
遠い土地に住む祖母が一人暮らしになったのをきっかけに、自宅の防犯対策について興味を持ちました。週一で散歩のついでにいろんな家の防犯対策をチェックしています。

より良い情報をお届けするため、ホームセキュリティの教科書 編集部 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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