防犯オタクが教える、空き巣を防ぐ窓センサーおすすめ3選と選び方
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防犯対策や、ホームセキュリティに関する記事を執筆していると、家族や友人から「自宅の防犯対策って何からはじめるべき?」と聞かれる機会が増えます。
この質問をされたとき、私はきまって「窓からはじめるべき!」と返答しています。
というのも空き巣の約53.5%は、窓から侵入します。それにくらべて、正面玄関から侵入する空き巣は、わずか21.3%です。窓から侵入するケースの方が2倍以上多いのです。
(2022年度の警察庁データより)
防犯対策というと、玄関まわりの設備を整えることをイメージしがちです。しかし、侵入犯罪を防ぎたいのなら、玄関よりも窓の対策をした方が効果が高いと考えられます。
特におすすめなのが、窓センサーでの対策です。窓センサーは、セコムやALSOKなどの大手ホームセキュリティも導入する防犯グッズです。
これまではホームセキュリティに入らないと利用できないグッズでしたが、最近ではホームセンターや通販でも入手できます。
防犯オタクである私が、空き巣対策効果の高い窓センサーの選び方や、おすすめ商品をお伝えします。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
目次
窓センサーとは
窓センサーとは、窓枠に設置する簡易センサーです。センサーが作動している最中に窓を開けたり、衝撃を受けたりすると大きなアラーム音で警告します。
窓センサーの役割は、大きくわけて2つです。
- 侵入しようとした犯人を大きな音で威嚇
- 異常があったことを周囲の人間に知らせる
空き巣は、大きな音や光を嫌います。自分の犯行がばれて捕まる可能性が高くなるからです。音や光を感じただけで、犯行をあきらめる空き巣がたくさんいます。
なかには、センサーの設置を見ただけで、犯行をやめる空き巣もいます。それぐらい、大きなアラーム音は空き巣にとって怖いものなのです。
さらに、アラーム音がなるとその家の住人や周囲の人に対し、異常を知らせます。
空き巣が侵入するのは、住人が留守のときだけではありません。住人が寝ている間に侵入する「忍び込み」、住人が普通に自宅で生活しているスキを狙う「居空き」の発生件数も増えています。
つまり、自分が自宅にいるときに侵入犯罪の被害に遭う可能性もあるのです。そんなとき、侵入にいち早く気づき対策ができると有利です。近所の人が異常に気づけば、外部から警察へ通報してくれる可能性も高まります。
窓センサーには、
- 空き巣に犯行をやめさせる
- 自分や周囲が異常に気づき、対策する時間を作る
といった2つの効果があります。
おすすめの窓センサー3種
Amazonや楽天などで「窓センサー」と検索すると、大量の窓センサーが出てきます。種類や値段も幅広くて、初めて利用する方だとどれを選べばいいかわからなくなります。
窓センサーを選ぶときには、
- 開放検知型か衝撃検知型か
- 音量の大きさ
- 外から戸締まり確認できるか
などに着目するのがおすすめです。
自分のライフスタイルに合ったものを選ばないと、せっかくの防犯対策がムダになってしまうかもしれません。
窓センサーを選ぶときのポイントと、防犯オタクおすすめの窓センサー3種を解説します。
窓センサーを選ぶときのポイント
窓センサーには、
- 開放検知型
- 衝撃検知型
- 開放検知・衝撃検知型
の3つの種類があります。
開放検知型は、2つのセンサー同士の距離を検知します。窓と窓枠にそれぞれ1つずつセンサーを設置して、距離が離れるとアラーム音がなる仕組みです。
誤作動が少ないメリットがある一方で、実際に窓を開けられるまでアラーム音がならないデメリットがあります。
衝撃検知型は、窓に伝わる衝撃に反応するセンサーを搭載したものです。
空き巣が窓を開ける前の段階、つまり窓破りをしようとした段階でアラーム音が鳴るので、未然に被害を防げます。しかし、台風による強風や、ペットがぶつかったときの衝撃でも反応してしまいます。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
開放検知型 | 誤作動が少ない | 窓が開けられるまで反応しない |
衝撃検知型 | 窓破りの段階で反応する | 誤作動のリスクが高い |
開放検知・衝撃検知型は、上記2つのセンサーを両方とも搭載したものです。どちらか一方のセンサーだけでは不安を感じる方に、人気があります。
自宅の状況や暮らし方に合わせて、好きなタイプを選んでください。
次に、音量も大事な要素の一つです。いくら窓用センサーをつけていても、ふだん過ごしている部屋から遠く、聞こえなくては意味がありません。
寝室など日中あまりいない部屋に設置する場合は、大音量のものを選ぶとよいです。
逆に、ほかの家と隣り合っていたり、通りに面しているなら、誤作動の可能性も考えて通常の音量のものを選ぶとよいでしょう。
そして、より防犯効果を高めたいなら、外部から戸締まりの状況を確認できる窓センサーもあります。
窓センサーを無線LANにつないでおけば、外出先でも自宅の戸締まりを確認できます。
私は忘れっぽくて、いつも出かけてから「寝室の窓閉めたかな?」と不安になってしまいます。いつでも戸締まりが確認できるシステムは、とても理想的だと思います。
初めて窓センサーを使うならヤザワのミニアラーム
初めて窓センサーを使う方におすすめなのは、ヤザワの窓・ドア用ミニアラームです。
このアラームの特長は、コードレスタイプで電源を必要としない点です。また、両面テープがついていて設置も簡単です。
特別な準備が何一ついらなくて、だれでも簡単に設置できる窓センサーです。Amazonでは、1つ500円前後での販売です。
このセンサーは開放検知型です。センサーの受信機と送信機があり、2つの距離が離れたら音がなります。
音量は95デシベルです。
以前正しい防犯ブザーの使い方について説明した記事のなかで説明した、アラーム音として最適な音量が90デシベルなので、ちょうどよい音量だと思います。
このセンサーは、電源を必要としない代わりに、定期的な電池交換をしなくてはなりません。電池はアラーム音が鳴らなければ約6ヶ月、アラーム音が鳴った場合は30分で切れてしまいます。
電池が切れそうになったら、ボタン電池3個を交換します。
大きな音で気づきやすいヤザワの大音量タイプ
寝室など、日中の生活のなかであまり近寄る機会がない部屋に設置するなら、大きな音がなるタイプがおすすめです。
ヤザワのガラス振動アラームは大音量の110デシベルで危険を知らせてくれます。
110デシベルがどれくらいかというと、だいたい車のクラクションと同じ大きさです。日本騒音調査ソーチョーの調べによると、110デシベルの音は、耳元で聞き続けると聴覚機能に異常が出るほどのうるささだそうです。
空き巣は極めて近い距離でこの音量の音を聞くことになり、逃げ出す可能性が高まります。また、少し離れた部屋にいる住人も異常に気づきやすいです。
Amazonでは、1,500円前後で販売されています。※生産完了品です。
このセンサーは、窓ガラスの振動を感知する衝撃検知型のものです。感度は強と弱の2パターン選べます。状況に合わせて、柔軟に設定を変えられるのがメリットです。
付属の両面テープで貼り付けるだけなので、誰でも設置できるのもありがたいポイントです。
ただし、電池の減りがはやく、待機状態で90日しか持ちません。よりこまめな電池交換と作動確認が必要です。
外出先から確認できるパナソニックのセンサー
窓センサーをネットにつないで、遠い場所から戸締まりの確認もできます。
パナソニックのホームネットワークシステム:開閉センサーは、センサーと自分のスマホをつなげられます。
これは、パナソニックが販売するホームネットワークシステムの商品のうちの一つです。
窓センサーのほかにも、
- 屋外カメラ
- 室内カメラ
- 人感センサー
などの機器を販売しています。
センサーとは別売りのホームユニットを購入すると、防犯機器とスマホ・タブレットをまとめてつなげられます。
この窓センサーの一番のメリットは、窓の開閉状態をスマホで確認できる点です。もし、おでかけしているときに戸締まりが不安になっても、スマホからいつでも確認可能です。
窓が開けられたときには、スマホに通知が届きます。別売りの屋外カメラや、室内カメラと組み合わせると、窓があいた原因も確認できます。
この窓センサーは、Amazonでの販売価格が2個セットで6,750円と、ヤザワ製センサーと比べると高価です。
しかし、
- ホームユニット:9,700円前後
- 窓用センサー2個:7,000円前後
- 屋外カメラ:15,000円前後
- 人感センサー:3,600円前後
の合わせて約35,000円で、ホームセキュリティとほぼ同じシステムを導入できると考えると、とてもお得です。
ホームセキュリティ大手のセコムを導入しようとすると、
- 初期費用:63,800円
- 保証金:20,000円
- 月額:7,920円
が料金として発生します(一戸建て住宅用のレンタルプランを想定)。
ホームネットワークシステムを利用すれば、半額以下の値段で自宅セキュリティを強化できます。さらに月々の料金は無料です。
「ホームセキュリティを利用したいが、初期費用がかかって大変、毎月の支払いがきつい」と考えている方には、とてもおすすめです。
セコムの料金と、ホームネットワークシステムの料金を比べたいなら、以下の記事で、よりこまかなセコムの料金を説明しているので参考にしてください。
あわせて読みたい:
セコムのプラン比較、NEO・スマートNEO・グランデ・G-カスタムの違い
また、パナソニックのホームネットワークシステムについては、以下の記事でくわしく解説しています。ほかの企業が提供するシステムについても触れています。
窓センサーに付け足すなら補助錠がおすすめ
窓センサーと組み合わせると、より窓の防犯効果がアップするグッズがあります。それが補助錠です。
補助錠とは、1ドア2ロックの考えに基づいた防犯グッズです。一人暮らしの女の子や、高齢者の防犯対策について聞かれたときに、窓センサーとあわせておすすめしています。
補助錠を窓につけておくだけで、空き巣が犯行をあきらめる可能性が大幅にアップします。
空き巣は5分で諦める
侵入犯罪の対策を行うときに覚えておくといいのが、「空き巣の約7割は、侵入に5分以上かかるとあきらめる」というデータです。
空き巣は侵入が少しでも難しいと考えると、犯行をあきらめます。あらかじめ下見で複数のターゲットを見つけているので、一つの家にこだわる必要はないからです。
逆にいうと、5分以上侵入攻撃に耐えられれば、7割の空き巣を撃退できるということになります。
そこで重要になってくるのが、1ドア2ロックの考え方です。
1ドア2ロックとは、1つのドアや窓に2つ以上の鍵をつけて防犯効果を高める考え方です。
あとづけで設置できるグッズがたくさん出回り、とても簡単に実現できるようになりました。
一つのドア・窓についている鍵を増やすと、空き巣が解錠するまでに時間と手間がかかるようになります。
空き巣に、犯行をあきらめさせる効果があるのです。実際、ターゲットの家に補助錠がついていたら、侵入しないと答えた空き巣がたくさんいます。
ALSOKロックなら、空き巣を威嚇する効果がある
補助錠のなかでもおすすめなのがALSOKロックです。
ALSOKロックは、ホームセキュリティで有名なALSOKが販売する補助錠です。ただの補助錠としての役目だけでなく、空き巣を威嚇する効果があるのが大きなポイントです。
というのも、ALSOKロックの外側に面するパーツには、大きくALSOKのロゴマークが入っています。空き巣は、ホームセキュリティ会社のロゴを恐れます。
侵入しようとした家に、ホームセキュリティ会社のステッカーがあれば、ろくに下見もせずにあきらめるのです。
しかし、セキュリティ会社のロゴステッカーは、ホームセキュリティを導入しないともらえません。単体での販売はなく、誰かからもらうのは違法行為です。
ALSOKロックがあれば、窓に補助錠を設置するだけで空き巣を威嚇できます。補助錠の防犯効果をより高められるのです。
ALSOKロックは、Amazonで約1,900円で販売されています。
比較的安価で購入でき、今すぐ導入できます。
ALSOKロックは、設置すれば鍵を閉めたまま換気ができます。以下の記事ではくわしい使い方や、換気方法を動画でも紹介しているので参考にしてください。
あわせて読みたい:
ALSOKロックの空き巣撃退効果を検証、正しい使い方や注意点も