すだれやグリーンカーテンなど日よけグッズが空き巣に侵入される隙を生む、注意点と対策

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グリーンカーテン

夏の暑い時期になってくると、すだれやグリーンカーテン、サンシェードなど日よけグッズを活用する家を多く見かけます。

すだれやグリーンカーテンは、室内に入る直射日光を遮断し、暑さを軽減する効果があります。また、人目を避けることもできるのでプライバシー保護の面でもすぐれています。

しかし、これらの日よけグッズは空き巣や泥棒に侵入の隙を与えてしまいます。

日よけグッズを利用する際の注意点や防犯対策について、私が街を歩き回って得た情報をもとにお伝えします。

すだれやグリーンカーテンは死角を作る

サンシェード

すだれやグリーンカーテン、サンシェードなどの欠点は、自宅に死角を作ってしまう点です。日よけグッズが影を作ってしまうため、人目につかない場所ができてしまいます。

すだれの向こうで人がなにかしても、反対側にいる人間には見えません。その人が住民なのか、空き巣なのか判断するのは難しいでしょう。また、不審な行動を取っても気づかない可能性もあります。

人目を避ける空き巣にとって、日よけグッズは恰好の隠れ場所となるのです。

また、ほとんどの空き巣は侵入前に下見を行います。そして、以下のような特徴を持ちます。

  • 半数以上が窓から侵入する
  • 人目のつかない場所がある家をターゲットとして選ぶ

すだれやグリーンカーテンは、空き巣の侵入経路である窓に設置するグッズです。つまり、まさしく空き巣が欲しいところに隠れ場所を作ってしまうことになります。

実際、私が街を歩くときにすだれやグリーンカーテンを見てみても、裏側は死角となっていて見えませんでした。

何人か日除けの向こう側で作業をする方も見かけましたが、住人の方か空き巣か即座に判断するのは難しいと感じました。

空き巣や泥棒の侵入手段として、窓ガラスを破って施錠を外す方法があります。ガラス破りをするためには、最長で5分程度窓の前で作業をしなくてはなりません。

日除けグッズがつくる死角は空き巣がガラス破りをするときの隠れ場所として最適です。

小さな日除けグッズであれば、空き巣が隠れることもできないだろうと考える方もいるかもしれません。

しかし、空き巣が侵入するために必要な隠れ場所は小さいものでも十分です。

空き巣がガラス破りを行うときは、基本的にしゃがんで作業を行います。そのため、必要な隠れ場所や影は、座り込んだ大人一人を隠すスペースだけで十分なのです。

小さめの日除けを利用する場合でも、十分悪用されてしまう可能性があるのです。

日除けグッズを悪用されないために

空き巣

室内の温度管理のためには、日よけグッズは必要不可欠です。しかし、そのまま利用しただけでは空き巣に侵入経路として悪用されてしまうかもしれません。

安全に日よけグッズを使うための注意点や対策についてお伝えします。

人気のない窓には設置しない

空き巣の多くは、通りに面していない裏側の窓から侵入します。人目につかず、侵入を見られないからです。

空き巣はなにより、人に見られることを恐れます。そのため、見られるリスクがある家は下見の段階でターゲットから外すのです。

もし、人通りの少ない場所に面した窓に日よけをすると、そこが侵入経路として選ばれてしまうかもしれません。

ただでさえ人気がないうえに、隠れ場所となる日よけグッズが設置されるからです。

空き巣の侵入経路となりそうな窓に日よけグッズを設置するのは、避けた方がよいと考えられます。

カーテンなど室内に工夫を

カーテンを触る女性

ただし、熱中症が社会問題となっているなかで暑さ対策をしないのはおすすめできません。

窓の方角によっては、多量の直射日光が入りこんできます。そんなときは、窓の外側ではなく内側に暑さ対策をする方法があります。

代表的なグッズはカーテンです。遮熱機能のあるものを選べば、しっかりと太陽の熱を遮断してくれます。窓の外側に死角をつくることもありません。

カーテン以外のグッズであれば、すだれも有効です。室内に設置できるタイプもあるので、防犯面でも安心です。

室内が丸見えにならないよう注意

室外に日よけグッズを設置するのであれば、室内の様子が丸見えにならないように注意が必要です。

私が実際に街を歩いて感じたことなのですが、日よけグッズを設置する多くの家が、室内のカーテンを開けたままにしていました。歩いた街が決して都会とは言えない場所なので、地域性も大きく関係するのかもしれません。

おそらく、日よけグッズがあると「外部からの目を遮断できていると感じてしまう」のが理由なのだと思います。なかには、自宅内部の様子が丸見えの家もありました。

すだれやグリーンカーテン、サンシェードなどがあれば、外を通る人の視界をさえぎることが可能です。しかし、室内のカーテンを開けてしまうと隙間から中を覗かれるかもしれません。

空き巣や泥棒が、室内の下見をするのを助けてしまいます。また、防犯意識の低い家としてターゲットになってしまう可能性もあります。

日よけグッズがあるからと安心せず、室内の様子が外からわからないようにする工夫が必要です。

窓を開けっ放しにしない

ガラス窓を閉める女性

その他にも私が街を歩いて感じたのが、無施錠の窓の多さです。歩くだけでなぜ無施錠なのがわかったかというと、窓が大きく開いた家庭が多かったからです。

歩いた当時は湿気の多い季節だったので、換気をしている家が多かったのかもしれません。

日よけグッズを設置して、外から自宅内が見えず、室内からも外が見えない状態だと警戒心が薄れてしまうのではないかと感じました。

何も設置しない窓よりも、日よけグッズを設置した窓の無施錠率のほうが高かったからです。

自宅の防犯力を高めるためには、人目につく窓は開けっ放し・無施錠にしないのが重要です。実際、素人である私でも日よけグッズの隙間や影を見たり、角度を変えれば無施錠であるのを確認できました。

プロの犯罪者であれば、より目ざとく開けっ放しの窓を確認すると思います。

日よけグッズがあるとついつい油断してしまいがちですが、窓を開けっ放しにしないよう注意が必要です。換気の際も、時間を決めて行うのをおすすめします。

日よけグッズと補助錠を併用して防犯対策

窓のクレセント錠

日よけグッズを使いつつ、防犯対策を行いたいのであれば補助錠がおすすめです。

補助錠とは、窓にあらかじめついたもの以外の鍵をあとづけできるグッズです。防犯意識の高まりとともにいろいろなタイプのものが販売されています。

空き巣の半数以上が窓から侵入

窓から侵入した泥棒

空き巣の侵入経路のほとんどが窓からです。正面玄関よりも多く、半数以上の空き巣が窓から侵入してきます。その理由として、

  • 無施錠のままにされることが多い
  • 鍵が閉まっていてもガラスを破れば侵入できる
  • 侵入に時間がかからない

などがあげられます。

窓からの侵入は、私達が思う以上に簡単なのです。空き巣が窓から侵入するとき、一番多いケースが「無施錠の窓から侵入」するものです。換気中だったり、鍵を閉め忘れると狙われる可能性が高くなります。

次に多いケースが、「ガラス破り」です。窓ガラスの多くが、簡単な作りの鍵しかついていません。一般的にクレセント錠と呼ばれる三日月型の鍵です。しかし、クレセント錠は、鍵付近のガラスを割って手を差し込むことで簡単に解錠できます。

とても簡単に侵入できてしまうのです。窓は、空き巣にとって恰好の侵入経路です。

しかし、逆に考えれば窓からの侵入を防ぐことができれば、半数以上の空き巣を撃退できるのです。窓の防犯は非常に重要な意味を持ちます。

空き巣は5分であきらめる

警察庁の調べによると、70%以上の空き巣が侵入に5分以上かかったらあきらめると回答したそうです。

人に見られることを恐れる空き巣は、侵入に5分以上手間取ったらあきらめて別のターゲットを狙うのです。

補助錠は、空き巣が窓ガラスの解錠に手間取るように作られた防犯グッズです。

絶対に破られない窓ガラスを作るのはとても大変です。防弾ガラスのような素材を使って窓を作る業者もありますが、費用も高く現実的ではありません。

それに、災害の多い日本の場合、震災や浸水が起こったとき避難が難しくなります。強化ガラスを内側から割れず、脱出経路を確保できないからです。

そのため、絶対に破られない窓をつくるより、解錠に手間がかかる窓をつくるほうが手軽で有効なのです。

補助錠は、空き巣があきらめる窓づくりに必要なグッズです。

ALSOKロックなら空き巣を撃退できる

ALSOKロック

個人的にとてもおすすめな補助錠がALSOKロックです。人気ホームセキュリティ会社、ALSOKが販売する防犯グッズです。

ALSOKロックの一番の特徴は、窓の外側に面する部分にALSOKのロゴが入っている点です。

空き巣にALSOKのロゴを見せつけることで、相手に注意喚起し、近づかせない効果があります。

実際、空き巣が侵入をあきらめる一番の理由として、「ホームセキュリティのステッカーを見たから」というのがあります。

ホームセキュリティを導入した家には、警備会社のロゴステッカーが必ず貼ってあります。空き巣は、このステッカーを見ると設置した防犯機器を恐れて侵入をあきらめます。

しかし、ロゴステッカーはホームセキュリティを導入した家にしか配られません。低価格で入手するのは難しいのです。

ALSOKロックであれば、空き巣が恐れるホームセキュリティ会社のロゴステッカーと同じ効果を得られます。

窓に貼り付けるだけなので、工具は必要ありません。女性や高齢の方でも簡単に取り付けられます。

補助錠としても有能で、鍵をかけた状態のまま数センチ窓を開けて換気することも可能です。

ALSOKロックについては以下の記事で詳しく説明しています。

アルソック

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
遠い土地に住む祖母が一人暮らしになったのをきっかけに、自宅の防犯対策について興味を持ちました。週一で散歩のついでにいろんな家の防犯対策をチェックしています。

より良い情報をお届けするため、ホームセキュリティの教科書 編集部 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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