家電を使った高齢者見守りサービスが、ホームセキュリティより便利な理由

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家電を使ったサービスとホームセキュリティ

高齢者が住む家にホームセキュリティを導入する家庭の多くは、セキュリティシステムに

  • 健康状態を見守る
  • 防犯対策の強化

などを求めています。

確かに、大手ホームセキュリティ会社の高齢者見守りサービスは、見守りも防犯もできるとても優れたものです。

特に、異常があったときに通報すれば警備員が駆けつける「駆けつけサービス」は、高齢者と離れて暮らす家族にとって、あると安心できるサービスです。

ただし、おおがかりな工事が必要だったり、ライフスタイルを大きく変えなければならなかったりと、高齢者にとって負担が大きいのも事実です。

実際、家族がホームセキュリティをすすめても、本人が嫌がるケースもよくあるのです。

そんなときに、防犯オタクである私がおすすめしたいのが、家電を使った見守りサービスの利用です。

家電を使った見守りサービスは、高齢者がライフスタイルを一切変えずに利用できるのが最大のメリットです。

また、家電の使用状況を分析すれば、使用者の体調を知ることもできます。中には、大手セキュリティ会社と同じように、専門スタッフが訪問するオプションが付属するサービスもあります。

本記事では、家電を使った高齢者見守りサービスが、ホームセキュリティよりも優れている理由を説明します。また、おすすめの家電見守りサービス2つ「TEPCO 遠くても安心プラン」「象印 みまもりほっとライン」の説明も行います。

家電を使った見守りサービスのメリット

家電を使った見守りサービスのメリットは、2つあると私は考えます。

1つは先ほども説明した、「高齢者がライフスタイルを一切変えずに利用できる」点です。

多くの方が、高齢者に見守りサービス導入を納得してもらうのに苦労しています。高齢の方は、慣れ親しんだ生活が変わるのに抵抗がありますし、新しく機械操作を覚えるのが苦手な場合も多いです。

家電を使った見守りサービスは、高齢者にかかる負担が少ないので、受け入れられやすいのです。

そして、「毎日の生活サイクルから体調を分析できる」のも、家電を使った見守りサービスのメリットです。家電の使用履歴がわかりやすいデータとして蓄積されるので、使用者がどんな生活をしているか手に取るようにわかります。

それぞれのメリットを、具体例を上げながら詳しく説明します。

工事や機械操作の必要なし

大手のホームセキュリティを自宅に導入する場合、大掛かりな工事が必要です。機器の設置や配線が必要だからです。

さらに、工事費用もたくさんかかります。セコムの一人暮らし高齢者向けプランの場合、初期工事費用が48,400円(税込)かかります。

工事の前にも、専門スタッフが自宅に来て、家の間取りを確認したり、取り付けるセンサーの数を決めたりする必要があります。

導入してからも、複雑な機械操作をしてセキュリティのセット・解除をする必要があります。

高齢者の多くが、新しいシステムや機械が生活の中に入ってくることに抵抗感を覚えます。頑固な方だと、ほんの少しの変化でも嫌がって、家族の説得むなしくセキュリティ設備の導入を取りやめるケースもあります。

私も、一人暮らしをする祖母にホームセキュリティや見守りサービスの説明をしてみたのですが、全て断られてしまいました。

しかし、家電を使った見守りサービスであれば、大掛かりな工事は必要ありません。ライフスタイルを変えることもないので、いつもと同じように毎日を過ごせます。

生活リズムを分析できる

家電を使った見守りサービスだと、高齢者の生活リズムをデータで確認できます。

大手ホームセキュリティの見守りサービスは、センサーを使ったものが多いです。トイレやキッチンなど、生活する上で必ず通る場所に人感センサーを設置し、長時間反応が無いと、非常事態だと判断して通報します。

このセンサーを使った見守りサービスは、急病や怪我で動けなくなった場合など、緊急性の高いトラブルに対応しています。

ただし、慢性的な体調不良など、小さな体の変化を見つけることはできません。家電の使用履歴を見れば、些細な体調の変化でさえ見つけられます。

たとえば、象印のみまもりほっとラインは、電気ポットの使用履歴を家族が閲覧できるサービスです。電気ポットは、食事のタイミングで使うのが多い家電です。

これまで規則正しい時間にポットを使っていた高齢者が、バラバラな時間帯で使うようになれば、認知症が発症した可能性があります。

また、夜遅い時間にポットを使うようになった場合、何かしらの不調が起こっている可能性が高いです。

TEPCOの遠くても安心プランでは、家電の使用状況をAIが分析します。家族がデータを見比べて変化を調べなくても、AIが見つけて通知します。小さな変化も見逃しません。

このように、細かいライフスタイルの変化を確認できるので、家族が高齢者の変化に気づきやすいです。継続したデータを見れる点で、家電を使った見守りサービスはホームセキュリティよりも優れていると言えます。

普段の生活リズムがわかれば、会話のきっかけも生まれやすいと感じました。「最近寝るのが遅いね、どうしたの?」など、話しかけやすい環境が生まれます。

一人暮らしをする高齢者の中には、孤独感を持つ方がとても多いです。こまめに話をするきっかけとしても、家電を使った見守りサービスはおすすめです。

防犯効果は薄い

家電を使った見守りサービスは、ホームセキュリティと比べて、便利な点がいくつもあります。しかし、ホームセキュリティにあって、家電を使った見守りサービスにはないものもあります。

その最たるものが、防犯効果です。ホームセキュリティは、防犯カメラやセンサーを使って、侵入者をいち早く検知します。異常事態が発生すれば、セキュリティシステムがコントロールセンターへ信号を送って通報します。

本部が通報を受け取ると、現場に一番近い場所にいる警備員がすぐさま駆けつけます。交通状況などによって多少左右されますが、だいたい5分から20分の間に、警備員が自宅に到着します。

家電を使った見守りサービスは、高齢者本人の健康管理や、生活の見守りには適しています。ただし、防犯対策ができるものはありません。

健康管理を重視するなら、家電を使ったサービスの方がおすすめです。防犯対策も気になる方は、ホームセキュリティとの組み合わせもおすすめです。

大手ホームセキュリティの高齢者向けプランを、以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

おすすめの家電を使った見守りサービス2つ

家電を使った見守りサービスの中でも、特におすすめなのが「TEPCO 遠くても安心プラン」と「象印 みまもりほっとライン」の2つです。

遠くても安心プランは、最大8種類の家電の利用状況を確認できるシステムです。複数の家電の見守りができることで、より細かくライフリズムをデータ化できます。

年2回まで、無料で訪問確認サービスが利用できるのもメリットです。

象印のみまもりほっとラインは、電気ポットに絞って利用状況を確認できるシステムです。一切工事が必要なく、システムに対応した電気ポットを使うだけで良いので、生活が変わることに抵抗感がある高齢者におすすめです。

それぞれのサービスを説明をします。

遠くても安心プランの特徴

tepcoスマートホーム遠くても安心プラン

遠くても安心プランは、東京電力エナジーパートナー株式会社が手掛ける見守りサービスです。東京電力が運営するシステムだからといって、関東圏だけでしか利用できないわけではありません。

日本全国、どの電力会社のサービスエリアでも利用が可能です。(ただし、沖縄と離島はのぞきます。)

このプランを使えば、

  • エアコン
  • 炊飯器
  • 電子レンジ
  • ヒーター・ドライヤー・ケトルなどの光熱家電
  • 掃除機
  • 洗濯機
  • テレビ
  • IHクッキングヒーター

の最大8種の家電の使用状況を見守れます。家族は、スマホやパソコンを使って、いつでも使用履歴や日次・週次レポートを確認できます。

AIが家電の利用状況を学習して、見守られる高齢者のライフリズムを分析します。生活にいつもと違う点があれば、AIが感知して、家族にメールを送信します。

たとえば、

  • 気温が高いのに、エアコンを使っていない
  • いつも使わない時間帯に家電を使っている
  • 一つの家電の電源が、数時間入りっぱなしになっている

などの異常を、自動で発見するのです。

家族がこまめに使用履歴を確認をしなくても、自動で変化を見つけてくれるので安心です。

さらに、年2回までであれば無料で訪問確認サービスが利用できるのも、遠くて安心プランのメリットです。家族が電話で依頼するだけで、高齢者が住む家を専門スタッフが訪問します。

多くの家電を利用した見守りサービスには、駆けつけサービスはありません。家電の使用状況から異常を発見しても、すぐに駆けつけられない距離にお住まいの方におすすめです。

遠くても安心プランを利用するためには、ホームセキュリティ導入時のような、大掛かりな工事は必要ありません。分電盤に特殊なセンサーを設置するだけで、すぐに使えるようになります。

設置は専門の業者が行います。

また、利用するためには、インターネット環境が必要です。ただし、Wi-Fi設備が自宅になくても、通信環境がセットになったプランがあるので大丈夫です。

遠くても安心プランの詳しい内容や、プラン料金は以下の記事にまとめています。よければ参考にしてください。

象印のみまもりほっとラインの特徴

象印のみまもりほっとライン

象印のみまもりほっとラインは、通信機が内蔵された電気ポットを使って高齢者の生活を見守るサービスです。

ポットを使うたびに使用履歴が記録され、まとめた結果を1日に2回登録したメールアドレスに送信します。

みまもりほっとラインの最大の特徴は、工事や準備が何もいらない点です。新しい専用ポットを使うだけで、見守りサービスが利用できます。

ポットは、新品のものを象印からレンタルします。シンプルで使いやすいデザインなので、機械が苦手な高齢者でも安心です。

ポット自体の機能も優れており、高齢者が使うことを前提とした安全装置がいくつも搭載されています。たとえば、空焚き防止機能や、自動給湯ロック機能、転倒時の湯もれを抑える機能などがあります。

おでかけボタンと呼ばれるボタンもあり、押すだけで家族に外出を知らせることも可能です。

電気ポットは、食事時に使う家電です。食事のタイミングがわかるポットの使用履歴を家族が把握すると、高齢者の体調の変化を察知しやすくなります。ポットに絞ることで、たくさんの家電を見守らなくても、効率よくライフリズムを知ることができるのです。

みまもりホットラインの詳しい情報は、以下の記事にまとめましたので、参考にしてみてください。

アルソック
ズバットホームセキュリティ比較

高齢者の見守りに関する記事はこちら

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
遠い土地に住む祖母が一人暮らしになったのをきっかけに、自宅の防犯対策について興味を持ちました。週一で散歩のついでにいろんな家の防犯対策をチェックしています。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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