空き巣は換気中の窓を狙う、おすすめの網戸ロック【お子さまやペットの安全対策にも】
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日常生活を送るうえで、換気をすることはとても重要です。
夏は、室内にこもった熱を外に出す効果があります。湿気によるカビやダニを防ぐこともできます。冬は、室内にいるウイルスを外に出したり、窓の結露を防ぎます。
そして、季節を問わず、室内にたまったハウスダストを外に追い出す効果があります。
私自身、定期的に換気をするようにしています。が、この換気中の窓が狙われているかもしれません。
換気したまま窓を閉めるのを忘れていると、空き巣が目ざとく見つけて侵入口とします。完全に開いたままの窓や、網戸のみ閉まった状態の窓はとても侵入しやすいからです。
本記事では、換気中の窓を狙う空き巣の手口や、対策としておすすめの網戸ロックについて解説します。
正しい換気方法と空き巣の侵入ポイント
そもそも、正しい換気方法は、「短い時間を複数回行う」のが鉄則です。
8畳くらいの部屋であれば、10分前後換気をすれば十分空気が入れ替わります。
より効果的に換気をしたいのであれば、空気の出入り口を確保する方法がおすすめです。
窓を開けた反対側で換気扇を回したり、扇風機やサーキュレーターで空気をかき混ぜると、より短い時間で室内の空気を入れ替えられます。
空き巣は5分で侵入する
1回の換気時間が10分程度であれば、空き巣が侵入することは難しいのではないか、と感じるかもしれません。
しかし、実際はその短い時間であっても、侵入可能です。空き巣が換気中の窓を狙うのは、
- 換気したまま住人が不在の家
- 住人は在宅だが、換気中で窓の防犯が不用心な家
の2パターンです。
1つめのパターンでは、空き巣が住人のライフサイクルを把握しています。
空き巣は、1つの家に侵入するまでに何度も下見を繰り返します。家の構造を見たり、家族構成や生活リズムを知るためです。
空き巣がどんな視点で下見をするかについては、こちらの記事を参考にしてください。
ターゲットにした家の住人が不在のタイミングで、換気のため窓を開けたままにしている(網戸のみの状態にしている)と、チャンスとばかりに侵入します。
ちょっとした不注意が空き巣を呼び寄せる可能性があるので、外出前は必ず戸締まりのチェックを行いましょう。
2つめのパターンは、住人が在宅中にもかかわらず、ちょっとした隙を突いて侵入するケースです。
正確には、この手口は空き巣とは言いません。住人が在宅中に侵入する犯罪のことを、居空きと言います。
居空きのくわしい解説は、こちらの記事で説明しています。
居空きの発生件数は、空き巣と比べると少ない傾向にあります。そのかわり、住人が在宅中に行われる犯罪なので、犯人と住人が鉢合わせる可能性がとても高いです。
万が一鉢合わせた場合、驚いた犯人に危害を加えられるかもしれません。空き巣よりも、危険度の高い犯罪なのです。
居空きや空き巣は、5分もあれば窓を破って侵入します。窓を閉めて、鍵をかけた状態でも5分で侵入できるのです。
網戸だけの状態であれば、1分もかからず侵入が可能です。たかが10分の換気と言えど、十分注意する必要があるのです。
焼き破りで侵入
空き巣の侵入手口として有名なのが、焼き破りです。
焼き破りとは、バーナーなどの火を出す道具を使って網戸やガラス窓を破る手口です。
熱で焼き切ることで、打撃で割るよりも簡単に鍵を開けられます。また、大きな音が出ないのも焼き切りの特徴です。
ガラス窓に30秒ほど熱を加えると、ひびが入ります。そのひびから穴を開け、手を差し込めば簡単に解錠が可能です。
冷却スプレーなどの道具をあわせて使えば、もっと時間を短縮できます。
道具も、ホームセンターで怪しまれず調達できるものばかりなので、多くの空き巣が実践する方法なのです。
多くの空き巣は窓から侵入する
窓は、防犯上とても大きな役割を持ちます。というのも、空き巣の半数以上が窓から侵入するからです。
2018年の警察庁の調べによると、全国で発生した空き巣被害のうち、窓から侵入されたケースが57.6%でした。玄関や勝手口と比べると、3倍以上の差があります。
46.4%が鍵がかかっていない窓から侵入し、37.7%がガラスを破って侵入したケースです。
窓の防犯対策をするためには、「侵入攻撃に5分耐えられる環境作り」がとても重要です。空き巣の約7割は、窓破りを5分以内にできなければあきらめます。
周囲の人に気づかれて捕まるのを防ぐために、侵入が難しいと判断したら早々にあきらめるのです。つまり、5分以上耐えられるように対策すれば、7割の空き巣を撃退できることとなります。
網戸ロックで空き巣を防ぐ
網戸ロックとは、網戸に設置する簡易錠です。網戸は固定されず、自由に開け閉めできるものが多いです。この網戸ロックを使えば、簡単に開け閉めできないようになります。
防犯目的だけでなく、お子さまやペットの事故防止にも使えます。簡単に網戸が開かないので、目を離したすきに子どもやペットが外に出て行くことがありません。
窓の補助錠としても使えるので、空き巣対策としていくつか持っていると安心です。
おすすめの網戸ロック2つを紹介します。
にゃんにゃんストッパー
にゃんにゃんストッパーは、もともと猫の脱走防止に作られた網戸ロックです。網戸だけと言わず、すべての引き戸に使えるのがメリットです。
裏に両面テープがついており、貼り付けるだけで、誰でも簡単に設置が可能です。ワンタッチで施錠と解錠ができるので、頻繁に窓を開け閉めしても面倒ではありません。
Amazonでは、3個入り990円(税込)で販売されています。いくつか購入しておいて、気になる窓に設置するのがおすすめです。
Wサッシロック
Wサッシロックは、防犯対策のために作られた網戸ロックです。もちろん、お子さまやペットの事故防止用としても使えます。
こちらも両面テープで取り付けるタイプなので、誰でも簡単に設置が可能です。
2つをつなげて設置すれば、窓が開いた状態でも施錠できるようになります。人や物の落下防止としても使えます。
Amazonでは、4つ入りで600円(税込)で販売されています。
ただし、ネットのレビューでは粘着力が若干弱いとの報告もあります。網戸ロックのテープが少し弱いと感じたら、両面テープを追加するなど、適宜調整してください。
網戸ロックを使うときの注意点
網戸ロックを使うときは、以下の点に注意してください。
- 網戸と内側サッシの隙間の広さ
- 賃貸住宅の場合、テープを貼り付けることが可能か
網戸ロックは、網戸と内側サッシとの間に十分な隙間がないと使えません。隙間が狭すぎると、扉が開かなくなりますし、広すぎると鍵としてうまく機能しません。
ご自宅の網戸が、購入する予定の網戸ロックに適しているか、事前に確認しておくことが重要です。
本記事で紹介した2つの網戸ロックの場合は、にゃんにゃんストッパーで4.5mm~10mm、Wサッシロックで4mmの隙間が必要です。
この隙間が合わないと、せっかく買った網戸ロックが無駄になるので、要注意です。
また、網戸ロックは、工事が必要ないので賃貸住宅でも利用できます。しかし、長期間貼り付け続けると、剥がしたときに両面テープの跡が残ってしまう可能性があります。
気になるようなら、事前に管理者に確認を取ったほうが、余計なトラブルを回避できます。
まとめ
空き巣や居空きなどの侵入犯罪者は、たった数分で住宅内に侵入します。換気のためのわずかな時間であっても狙われる可能性は十分あります。
窓の戸締まりはもちろん、網戸ロックや補助錠を使用することで、より空き巣に狙われにくい環境づくりが可能となります。
1,000円以内で購入できる商品ばかりなので、「空き巣対策を始めたい」と考える方にまず試していただきたい防犯グッズです。
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