春は侵入犯罪が増える、新生活が忙しくても空き巣対策をする方法
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春は犯罪件数が増えるという話を聞いたことがあるでしょうか。3月から4月にかけて、年度がかわる頃は、トラブルが起こりやすい時期だと言われています。
特に、空き巣などの侵入窃盗の数が突出して増える傾向にあります。
本記事では、警視庁のデータをまとめて、本当に春犯罪件数が多いか検証します。また、自分や家族を守るために何ができるかについても解説します。
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3~5月は空き巣が増える
以下の表は、2019年度の警察庁の統計データから、侵入窃盗罪の月別発生件数を抜粋したものです。
月 | 侵入犯罪発生件数 |
---|---|
1月 | 345件 |
2月 | 307件 |
3月 | 321件 |
4月 | 347件 |
5月 | 441件 |
6月 | 432件 |
7月 | 353件 |
8月 | 361件 |
9月 | 334件 |
10月 | 365件 |
11月 | 419件 |
12月 | 525件 |
この数字は、東京都内で認知された侵入窃盗の件数を表しています。このデータを見ると、2月から3~5月の犯罪発生件数が1.5倍弱にまで跳ね上がっていることがわかります。
夏が近づくにつれて一度落ち着きますが、年末の11~12月になると、また増えてきます。
このデータから考えられるのは、空き巣など侵入窃盗犯は、住民が忙しいときを狙っているということです。
3~4月は、年度の移り変わりがあります。年度末の仕事に追われる人や、新生活に向けて準備をする人、なれない場所へ引っ越しをする人など、普段と違う環境にいる人がとても多い時期です。
続いて、5月にはゴールデンウィークがあります。長期間の旅行に行く方や、実家への帰省で家を空ける方が多い時期です。年末も同様に、仕事に追われて自宅でゆっくりする時間が取れない方や、年末年始の挨拶のために帰省する方が増えます。
そのような、人が十分な防犯対策を行う時間が取れないときを狙って、家財や現金を盗むのが、空き巣の手口なのです。
特に、3~4月で新生活を始めた方は注意が必要です。引っ越ししたばかりの家は防犯対策が十分ではなく、簡単に侵入されてしまいます。
今は便利な時代で、安くて簡単に設置ができ、十分に効果を発揮する防犯対策法がたくさんあります。ご自身や家族の安全のためにも、早めの防犯対策が必要なのです。
また、年末年始に注意すべき点については、以下の記事にまとめてあるので、よければ参考にしてください。
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空き巣は年末年始に増える?侵入のやり方・心理を知って効果的に防犯する
侵入犯罪を防ぐためにできること
空き巣などの犯罪から自分や家を守るためには、「狙われにくい家づくり」が重要です。
空き巣は、「侵入しやすく、逃げやすい家」をターゲットに選びます。常に空いている窓がないか、外部から見えにくいかなどを慎重に調べるのです(空き巣がどんな点を見てターゲットを選ぶかについては、こちらにまとめたので、参考にしてください)。
特に空き巣撃退に有効なのが、ホームセキュリティを利用することです。窓用センサーや人感センサーなどの防犯機器がセットになっています。
緊急時にいつでもセキュリティ会社に通報できるシステムも揃っており、トラブルが発生したときには、警備員がすぐ駆けつけます。
ただし、初期費用や月々の使用料金がかかるため、金銭面での負担は大きいかなと感じます。できるだけ費用を安くおさえたいのであれば、防犯グッズを使った方法もおすすめです。
タイプ別に、おすすめの防犯対策について解説します。
とにかくしっかり:ホームセキュリティ
多少費用をかけてでも、しっかりと防犯対策をしたいのであれば、ホームセキュリティの利用がおすすめです。
最先端の防犯機器を利用できるほか、いざというときに訓練を受けた警備員が自宅まで駆けつけてくれるのはとても魅力的です。
ホームセキュリティを契約するともらえる各社のロゴステッカーも重要です。空き巣は、侵入する前にターゲットに選んだ家の様子をよく観察します。
自宅にホームセキュリティ加入を証明するステッカーが貼ってあれば、多くの空き巣が侵入をあきらめます。ステッカーだけでも十分効果があるのです。
このステッカーは、ホームセキュリティを契約した人にのみ配布されます。ステッカー単体では購入できません。
また、実際に空き巣被害に遭ったときの、見舞い金があるのも大手ホームセキュリティのメリットです。ホームセキュリティ会社大手のセコムには、契約した家に空き巣が侵入したときに見舞金を給付する制度があります。
多少値段は張りますが、大きな安心を得たいのであれば、ホームセキュリティをおすすめします。
以下の記事で、おもなセキュリティ会社のサービス内容を紹介しているので、参考にしてください。
あわせて読みたい:
セコム・アルソックはなにが違う?4つのポイントから比較
値段と安心の両立:格安ホームセキュリティ
セコムやアルソックのような大手ホームセキュリティは高すぎて導入が難しいが、防犯グッズだけでは不安だと感じるのであれば、格安のホームセキュリティ利用がおすすめです。
たとえば、leafeeやスマートルームセキュリティであれば、月額2,500円以内で利用が可能です。
これらのサービスは、センサーの設置が中心です。自宅の戸締まりを外部から確認できたり、侵入行為があったときにスマホに通知したりする機能があります。
大手ホームセキュリティサービスと違って、通報や駆けつけサービスはありません(オプションで駆けつけサービスを追加することができるものもありますが、出動するたびに料金が追加発生します)。
高性能なセンサーをつけたい、一つのシステムでそれらを管理したいと考える方にとてもおすすめです。
一人暮らしのマンションやアパートでも利用できます。賃貸住宅でも問題ありません。
格安ホームセキュリティサービスについては、以下の記事でくわしく説明しているので、参考にしてみてください。
とにかく低価格:防犯グッズ
とにかく費用をおさえることを重視したいのであれば、自宅の防犯グッズを組み合わせて対策することをおすすめします。
引っ越してきたばかりで、ホームセキュリティを契約する時間もない、とりあえず何か防犯対策しておきたい、というときにもおすすめです。
グッズを使って防犯対策をするのであれば、窓まわりを中心に固めて行くことをおすすめします。というのも、空き巣がもっとも狙うのが、窓だからです。
以下の画像は、警察庁が調べた空き巣の侵入経路をまとめたものです。
6割弱の空き巣が窓から侵入していることがわかります。窓は、簡易的な鍵しかついていないことが多く、手慣れた空き巣であれば簡単に破ることができます。
よって、窓の防犯を第一に固めるのがおすすめです。補助錠などをつかって、窓破りに時間がかかる家を目指しましょう。
補助錠は、テープで貼り付けるだけで設置できるものもあり、機械が苦手な方でも利用可能です。
より効果を高めたいのであれば、窓用センサーをあわせて使うのもおすすめです。
私が実際に自宅で使用している補助錠、ALSOKロックの性能をまとめた記事と、おすすめの窓用センサーを紹介した記事があるので、参考にしてみてください。
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