忍び込みは空き巣よりも危険度が高い?手口の特徴や対策グッズの紹介
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侵入犯罪というと多くの人が思い浮かべるのが空き巣です。空き巣とは、住民が不在の間に家に忍び込んで金品を盗む犯罪を指します。
しかし、空き巣だけが侵入犯罪のすべてではありません。
2018年度の警察庁犯罪統計によると、すべての侵入犯罪のうち空き巣が占める割合は61.0%です。残りの40%のうちで一番被害件数が多いのが忍び込みという手口です。
忍び込みは、住人が在宅中に行われる犯罪です。最悪の場合、犯人と住人が出くわしてしまって身に危険が及ぶこともあります。
本記事では、忍び込みの現状や手口、空き巣とは違う対策方法を説明します。
目次
忍び込みの手口
侵入犯罪には3つの種類があります。それぞれ空き巣、忍び込み、居空き(いあき)と名付けられています。
住人の不在中に侵入する空き巣が一番発生件数が多く、次いで忍び込み、一番少ないのが居空きです。
3つの手口は、住居に侵入して金品を盗み出す点で共通していますが、発生する時間帯や注意するべき点が異なります。
忍び込みとは
忍び込みとは、住人が寝ている間に住居に侵入する犯罪です。そのため、夜間に発生するケースがほとんどです。
警察の統計によると、侵入犯罪のうち22.7%が忍び込みによるものだと言われており、空き巣と並んで注意しなくてはならない手口です。
忍び込み被害に遭う家の8割が一戸建て住宅です。一戸建て住宅は部屋が多く、寝室から離れた部屋から簡単に侵入できるのが一因です。
戸建ての家にお住まいの方は、空き巣対策に加えて忍び込み対策も行う必要があります。
身に危険が及ぶ可能性が高い
忍び込みは、空き巣以上に身に危険が及ぶ可能性があります。
犯人が住人の在宅中に侵入してくるので、気づいた住人と鉢合わせするかもしれないからです。
侵入犯罪者は極度の緊張状態を保っています。鉢合わせたり、刺激したりすると、住人に危害を加えようとするかもしれません。
過去には、忍び込みと鉢合わせた住人がその家にあった包丁で刺されたという事件もありました。
侵入したところを見られると逃げようとする犯人が多いですが、なかには開き直って居直り強盗になるケースもあるのです。
体力的に弱い女性や高齢者が鉢合わせると、抵抗も難しいです。
忍び込み被害に遭わないよう、夜間の対策を十分に行うことが重要です。
忍び込み被害は、空き巣よりも被害額が大きくなる可能性があります。一般的には、滞在時間が長くなりがちな空き巣の方が忍び込みよりも被害額が大きいとされています。
しかし、万が一犯人と鉢合わせた場合、住人しか知らない情報を脅して聞き出すケースがあります。
実際に、キャッシュカードの暗証番号を言わされて多額の現金を盗まれた事例もありました。
忍び込み対策のポイント
忍び込み被害を防ぐためには、自宅の防犯対策を十分に行わなくてはなりません。
基本的な方法は空き巣対策と変わりませんが、いくつかのポイントをおさえておくだけで防犯効果が高くなります。
忍び込み対策で重要なポイントを説明します。
窓の施錠を強化する
忍び込みが狙う傾向にある一戸建て住宅の場合、侵入経路としてもっとも選ばれやすいのが窓です。
6割近い泥棒が、窓から侵入しています。また、侵入手段として一番多いのが無締り(むじまり)です。
換気のために窓の鍵を開けたままにしておくと、簡単に侵入されてしまいます。その証拠に、多くの泥棒が浴室の窓から侵入しています。
浴室は寝室から離れていることが多いため、家人が気づきにくい特徴があります。さらに、浴室の窓を換気のために開けっ放しにしている家が非常に多いのです。
換気は最低限の時間に留め、就寝前には施錠するのがおすすめです。
明かりで死角を照らす
忍び込みは住人が就寝中に侵入する犯罪です。よって、ほとんどの犯行は夜間に行われます。
夜間は暗いうえに人通りが少ないので、泥棒が隠れられる場所がたくさんあります。
自宅をターゲットに選ばれないようにするためには、明かりで自宅周辺を照らすのが効果的です。
玄関はもちろん、泥棒が侵入口として選びがちな窓や勝手口付近を照らすライトがあると安心です。
忍び込み対策におすすめの防犯グッズ3選
忍び込み対策をするなら、窓の防犯力を高めることと、ライトで死角を減らすことが重要です。
そのためにおすすめの防犯グッズが、
- 補助錠
- 窓用センサー
- センサーライト
の3つです。それぞれの効果を説明します。
補助錠で侵入をあきらめさせる
補助錠とは、窓に設置する2つめの鍵のことを指します。最近では、だれでも簡単に設置できるものがたくさん販売されています。
窓に補助錠を設置する目的は、泥棒に侵入をあきらめさせることです。
警察の調べによると泥棒の7割以上が、侵入に5分以上かかったらあきらめます。侵入者は自分の犯行が誰かに見られるのを嫌がるので、侵入に時間がかかりそうな家からは離れていきます。
補助錠をつけておくと泥棒が侵入に手間取るので、5分間の時間稼ぎができるのです。
たくさんある補助錠のなかでも私が特におすすめなのが、ALSOKロックです。
ALSOKロックは、ホームセキュリティで有名なアルソックが開発した補助錠です。
これがおすすめなのは、他の補助錠にはない+αの効果が期待できるからです。
というのも、ALSOKロックの外側に面する部分にはアルソックのロゴマークがついているのです。泥棒は、大手ホームセキュリティ会社のロゴマークを極端に嫌います。
セキュリティ会社のロゴマークは、ホームセキュリティを契約している家か、正規防犯グッズを使用している家にしかついていません。
ロゴマークだけの販売は違法だからです。
つまり、ロゴマークがついている家は高い防犯効果のあるグッズを導入していることになります。よって、泥棒はセキュリティ会社のロゴステッカーを貼っている家を避ける傾向にあります。
実際、3割の泥棒がロゴマークを見ただけで犯行をあきらめています。
ホームセキュリティを契約するには数十万もの費用が必要ですが、ALSOKロックはAmazonで2,000円以下で購入できます。費用を安くおさえて、より効果の高い対策を講じることができます。
ALSOKロックは、鍵をかけたままで換気もできます。防犯対策も換気もしっかりしたい方にもおすすめです。
ALSOKロックについては以下の記事でくわしく説明しています。鍵をかけたまま換気する方法を動画でくわしく説明しているので、参考にしてみてください。
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ALSOKロックの空き巣撃退効果を検証、正しい使い方や注意点も
窓用センサーで撃退・気づく
補助錠と一緒に設置するのにおすすめなのが、窓用センサーです。起動中に窓が開くとセンサーが反応して大きな音を出して知らせます。
窓用センサーを設置すると、
- 泥棒に音で警告する
- 住人にいち早く異常を気づかせる
の2つの効果を得られます。
空き巣対策の場合は、「自宅に侵入させないための対策」に力を入れます。もちろん忍び込み対策でもこのポイントは重要です。しかし空き巣と違って犯人と鉢合わせる可能性がある以上、忍び込み対策には万が一侵入されてしまったときにいち早く気付ける工夫も重要なのです。
窓にセンサー付きアラームを設置しておけば、侵入されたときに警告音が鳴って泥棒が逃げていく確率が高まります。また、住人自身が音で異常に気づけます。
窓用センサーでおすすめなのが、ヤザワのミニアラームです。
コードレスタイプなので、電源が必要ありません。両面テープで設置するのでだれでも簡単につけられます。
1つ500円前後で買えるので、家中の窓に設置しても大きな出費になりません。
受信機と送信機の2つが1セットになっているタイプで、2つの距離が離れるとアラーム音がなります。音量は95デシベルで、大体防犯ベルと同じ大きさです。
小型で使い方もシンプルなので、初めて窓用センサーを利用する方でも安心して使えます。
その他大音量タイプや、外出先から様子を確認できるタイプなどおすすめの窓用センサーについては以下の記事でくわしく解説しています。
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防犯オタクが教える、空き巣を防ぐ窓センサーおすすめ3選と選び方
センサーライトで死角をなくす
夜間の暗闇を照らすのなら、センサーライトがおすすめです。
センサーライトには3つの効果があります。
- 光で周囲に異常を知らせる
- 侵入者を驚かせる
- 見通しが悪い場所を明るく照らす
の3つです。
忍び込みは夜間に行われる犯罪なので、明かりによる対策は特に効果が高いと考えられます。
センサー式のライトの方が、電気をつけっぱなしにするよりも電気代をおさえられるのでおすすめです。
より高い効果を得るためには、玄関だけでなく庭や窓にライトを設置すると良いです。玄関まわりにライトを設置している方は多いですが、泥棒が侵入する経路の多くは窓や裏口です。
玄関は通りに面していて周囲の明かりが届きやすいですが、庭や窓は死角になって光が届きません。物が置いてあると泥棒の隠れ場所になる可能性もあります。
普段人が近寄らない場所ほど、ライトで照らすようにしておくのがよいです。
おすすめのライトは、Lookdol センサーライトです。
太陽光エネルギーを使ってライトを点灯するので、電源が必要ありません。屋外でも気にせず設置できます。
電池切れの心配がないのは、個人的にとてもありがたいポイントです。
また、防水加工がされているので雨にぬれても作動し続けます。庭や窓を照らすのに適したライトです。
センサーライトのより効果的な設置方法は、以下の記事にまとめています。
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