下見にきた空き巣の証拠を残すなら、録画機能つきインターホンがおすすめ
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ほとんどの空き巣が、実際に犯行を行う前にターゲットの家を訪れて下見をします。また、警察に調べによると半数以上の空き巣が複数回下見をしています。
下見をするときに、よく使われる手口がインターホンを押して留守かどうか確かめるというものです。
警察のデータによると、45.7%の空き巣がインターホンを使って留守を確認します。
空き巣の留守確認やいたずらなどに使われるインターホンですが、録画機能のついたものに変えるだけで強力な防犯グッズとなります。
来客の映像が録画されるので、空き巣の見た目や来た日時をしっかりと記録することが可能です。
空き巣がインターホンを使ってどんな下見をするのかと、立地別のおすすめ機器2点について説明します。
目次
空き巣の下見事情
空き巣は、住宅に侵入する前に複数回の下見を行います。侵入回数の多い、プロの空き巣であるほど下見の回数が増える傾向にあります。
具体的には、
- ターゲットにする地域を選ぶ下見
- ターゲットにする住宅を選ぶ下見
- 住人が不在である時間帯を調べる下見
などを念入りに行います。空き巣に狙われないためには、下見の段階で「防犯力が高く、ターゲットにできない」と思わせることが重要です。
空き巣が下見でどんな点を見るのか説明します。
人通りの少ない地域かどうか
空き巣は、下見でまずターゲットとする地域を選びます。空き巣に狙われやすい地域の条件には、
- 人通りが少ない
- 留守宅が多い
- お金がありそうな家が多い
があります。
空き巣が最も重要視するのが、人通りが少ないかどうかです。空き巣は自分の犯行がばれてしまいそうな要素をとても恐れます。
人に見つかるリスクのある場所はターゲットに選びません。日中の人通りが少なく、見られる可能性の低い地域を狙います。
また、周囲に留守宅が多くてターゲット候補がたくさんある地域を好む傾向もあります。
入りやすく逃げやすい住宅かどうか
ターゲットとなる地域を選んだら、次は侵入する住宅選びが始まります。空き巣に狙われる家は、侵入しやすく逃げやすい家です。
具体的には、
- 樹木や物などの隠れ場所がある
- 通りから見えない場所に窓がある
- 通行人が少ない
- 留守にする時間帯が長い
などの点を見て選んでいます。
家の周りに隠れられる場所があるとターゲットになりやすいです。隠れ場所といっても、大きなスペースが必要なわけではありません。空き巣が侵入するのは、半数以上が窓からです。
窓の近くに大人がしゃがんで隠れられるスペースさえあれば、空き巣は1分以内に侵入できます。窓や勝手口など侵入経路となりそうな場所に物を置くのであれば、片付けた方がよいです。
夏の時期には、日よけのために置いてあるサンシェードやすだれ、グリーンカーテンが空き巣の隠れ場所として使われる可能性があります。
日よけグッズの危険性に関しては、以下の記事で詳しく説明しています。
インターホンで留守の時間帯を調べる
侵入する住宅の候補が決まったら、住人が留守の時間帯を調べる下見が始まります。
留守を確認する方法として一番多いのが、インターホンを押して誰も出ないのを確認する方法です。
警察の調べによる空き巣の留守確認方法ベスト3は、以下のとおりです。
- インターホンを押す:45.7%
- 住人が出ていくのを直接見る:20.0%
- 電話をかける:5.7%
約半数の空き巣が、インターホンを使って留守の確認をします。つまり、インターホンを録画機能のあるものにしておくだけで、空き巣に狙われていることを下見の段階で気付けるようになります。
インターホンを使った留守確認は、下見のときだけ使われるわけではありません。実際に侵入する前にも、本当に誰もいないのか確認する方法として使われます。
録画機能があるインターホンを設置すれば、万が一空き巣に侵入されたとしても決定的な証拠を残せるのです。
インターホン以外にも、留守の時間帯を確認する方法として、郵便物のたまり具合や、洗濯物が干してある時間帯をみるなどのやり方もあります。
特に洗濯物からは、住人の家族構成や生活リズムがわかります。外から見える場所に洗濯物を干すのであれば、空き巣に情報を与えないよう注意しなくてはなりません。
空き巣が洗濯物からどんな情報を得るかについては以下の記事で詳しく説明しています。
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空き巣は洗濯物を見てターゲットを決める、被害に遭わないための防犯対策とは
下見中の空き巣は営業マンの格好をする
空き巣というと、多くの人が黒ずくめの服や怪しい格好をした人を思い浮かべます。しかし、実際の空き巣は街にいても誰にも怪しまれないような格好をします。
一番多いのがスーツを着た営業マンの格好です。歩いても怪しまれませんし、その地域の家のインターホンを次々押しても違和感がありません。
空き巣=怪しい見た目の人といった認識だと、だまされてしまうかもしれません。
空き巣がインターホンを押して留守確認をするときには、大抵嘘の言い訳を用意しています。万が一住人が出てきて鉢合わせたときに怪しまれないためです。
聞いたことのない会社名を名乗るセールスマンが訪問してきた場合、実は空き巣の下見だったのかもしれません。
普段家に誰もいない時間帯にたまたま在宅中に、インターホンが鳴ったという経験をしたことがある方は多いのでは無いでしょうか。
私も学生時代に授業が休みになって家にいたときに突然インターホンが鳴り、対応したのに誰も返事をしなかった、という経験を何度かしています。
当時はただのいたずらだと思いましたが、今考えるとこれは空き巣の下見だったのかもしれません。
いたずらだろうと楽観視せず、防犯対策をしっかり行うのが重要です。
録画機能付きインターホンのおすすめ2点
録画機能つきのインターホンがあれば、留守中にどんな人が自宅を訪れたのか記録を残すことができます。
下見段階であればいち早く怪しい人物に気づけますし、万が一被害に遭ったのであれば証拠集めとしても有力です。
ストーカー対策として録画機能付きインターホンを利用する方も増加傾向にあります。
録画機能つきインターホンには、大きく分けて
- 人感センサーで録画を開始するタイプ
- チャイムを押したら録画を開始するタイプ
の2種類があります。この2つのタイプには、それぞれメリットとデメリットがあります。
個人的には、どちらのタイプを選ぶかは自宅の立地によるのではないかと考えています。
2つのタイプの特徴とおすすめの商品を詳しく説明します。
玄関が奥まっている家は人感センサータイプ
人感センサータイプは、インターホンに内蔵されたセンサーが作動する間、録画を行うものです。実際にインターホンを押していなくても、近づいた人間の記録が全て残るのがメリットです。
全ての空き巣がインターホンを押して下見を行うわけではありません。家の周りをじっくりと見て終わるだけの場合もあります。
人感センサータイプのものを設置すれば、より幅広い空き巣に対応できるのです。
ただし、デメリットとして、近づいてくる人全てを記録してしまう点があります。玄関が表の通りと極めて近い場所にある住宅の場合、通行人が側を通るたびに反応する可能性があります。
反応回数が多いと、メモリーがすぐいっぱいになりますし、確認作業も大変です。
そのため人感センサータイプのインターホンを設置するなら、玄関が通りから少し離れてた家が向いていると言えます。つまり、インターホンに近づく人全員がその家への来訪者である場合です。
通りと面した家におすすめなのは押すと録画するタイプ
チャイムを押すと録画を始めるタイプは、むやみに録画を行わないので全く関係ない人を記録してしまうリスクが減ります。また、録画回数が少ないので、消費電力や使用メモリー数の節約もできます。
しかし、一方でチャイムを押さないタイプの空き巣は記録に残せないデメリットがあります。自宅に近づく全ての人を記録したいのであれば、防犯カメラも併用しなくてはなりません。
このタイプのインターホンは、設置場所が表通りとすぐ近くにある家におすすめです。ボタンを押さない限り録画が始まらないので、通行人ばかり記録する心配がありません。
実は、我が家がこのタイプの住宅です。自宅前の道路が狭いため、車を避けようとした人が敷地内のインターホン前まで来ることがしょっちゅうあります。
もし、我が家に人感センサータイプのインターホンを設置したら、関係無い人ばかり記録しただろうと思います。
人感センサータイプの方が高機能で防犯効果も高いのではないかと考えがちですが、自宅の構造によっては思わぬデメリットが発生します。
設置する場所の人通りも考えてインターホンを選ぶのをおすすめします。
ドナタは防犯グッズのオールインワン
ホームセキュリティーシリーズ ワイヤレス・テレビドアホン DoNaTa( ドナタ )は、人感センサーを搭載した、録画機能付きインターホンです。
人感センサーをオンの状態にしておくと、センサーの範囲内で人が10秒以上動いたときに、室内用のモニターに映像を表示します。
また、自動撮影モードにしておくと、あらかじめ設定しておいた枚数の静止画を記録します。
ドナタには、人感センサーがついている点以外にもメリットがあります。それは、
- 配線工事がいらない
- センサーライト代わりにもなる
の2つです。
まず、ドナタを設置するときには特別な工事は必要ありません。もともとあったインターフォンを外して、ドライバー一本で設置が可能です。
誰でも簡単に録画機能付きインターホンを設置できます。
また、センサーライト代わりになる点も大きなメリットです。ドナタは夜間に人感センサーが反応すると、内蔵されたライトを点灯させます。
ライトがあると来訪者の様子を見やすく記録できますし、不審者に対して威嚇することもできます。家族が遅くに帰ってきたときに手元を照らす明かりにもなります。
個人的な意見としては、ドナタ1つで防犯グッズ3つの役割を果たせるのではないかと考えています。
具体的には、
- インターホン
- 防犯カメラ
- センサーライト
3つの機能が1つになっていると考えられます。
玄関は、窓に次いで空き巣が侵入経路として選ぶ場所でもあります。被害に遭わないためにも十分な対策が必要です。
しかし、上で述べた3つの防犯グッズを揃えようとすると最低でも5万円、高いものを選ぶと10万円近くかかります。
これらの機能が、Amazon販売価格15,000円以下のドナタ一つでまかなえるのであれば、とてもお得です。
コストをおさえて玄関の防犯対策をしたい方におすすめです。
パナソニックのドアホンはハンズフリー通話
パナソニックのワイヤレステレビドアホン VL-SGD10Lは、インターホン設置場所が通りに面した住宅におすすめです。
来訪者の画像(0.5秒おきの3枚連続写真)を最大100件保存しておくことが可能です。留守中であっても自動で録画してくれるので安心です。
このワイヤレステレビドアホンには、映像モニターを家中どこでも持ち運べるメリットがあります。普段置いてあるリビング以外にも、キッチンやベランダに持ち出せるうえに、ハンズフリーでの通話も可能なので、家事の最中でも来客対応ができます。
モニターは、玄関のチャイムから100m範囲内であれば、無線でつながります。
このインターホンは、ドナタと同じく、配線工事は必要ありません。誰でも簡単にとりつけられます。
(ただし、もともとついていたインターホンの取り外しに電源工事が必要な場合は、電気工事士の資格を持った人でないと対応できません。その場合は、販売店や、専門の工事店に依頼してください。)
チャイムの電池寿命が最大1年間と長いのも特徴です。頻繁に電池交換する必要がないので、手間もかかりません。
Amazonでの販売価格が13,000円以下と安いのも魅力です。
人感センサーが必要なく、初めて録画機能のついたインターホンを利用する方におすすめの機種です。
空き巣被害を完全に防ぐためには、玄関だけでなく窓や庭の対策も重要です。以下の記事で、庭や窓におすすめの防犯対策についても説明しているので参考にしてみてください。
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