女性の一人暮らし物件の賢い選び方、オートロックと高層階の落とし穴

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女性の部屋探しポイント

女性が一人暮らし用の家を探すとき、「オートロックがあるアパートがよい」とか、「住むなら2階以上がよい」というアドバイスをよくされます。

しかし、実はこの2つのアドバイスは必ずしも正解ではありません。

オートロック機能のある住宅で、不審者が侵入した実例があります。また、空き巣は、2階以上の高層階にも巧みに侵入します。

本記事では、この2つのアドバイスの落とし穴について解説します。また、一人暮らしをする女性が家探しをするとき、どんな点に注意するのがよいかも解説します。

共用部分のオートロックは過信してはダメ

オートロック住宅には、マンションやアパートの共用エントランス部がオートロックのものと、各部屋の扉がオートロックのものがあります。

私が見る限り、ほとんどのオートロック住宅は、共用エントランスタイプのものでした。

しかし、この共用エントランスタイプのオートロックは、住民以外の人間が簡単に出入りできるのです。

2019年3月には、千葉県船橋市のオートロックマンションで、男が不正に侵入し、住民男性に暴力を振るう事件が発生しました。

男性は、犯人に数発顔をなぐられ、気絶。脳震盪(のうしんとう)や顔面打撲などのケガをおいました。

千葉県船橋市のマンションで、業者を名乗る男がオートロックを不正に解錠して共有スペースに侵入し、住民の男性が暴行される事件があった。千葉県警船橋署は傷害事件として捜査。専門家は珍しい手口だとしており、注意を呼びかけている。

男性は翌日、警察官らとともにマンションのエントランスに設置された防犯カメラの映像を確認。バインダーを持った男がインターホンを鳴らす様子が映っていた。

男はその後、紙のようなものをオートロックの自動ドアの隙間に差し込み、動かした。すると、センサーが誤作動したのか、自動ドアが開いた。男は小走りで、エレベーターへ向かっていった――。

朝日新聞デジタルより抜粋

この事件では、犯人の男はオートロックドアに細工をして、センサーを誤作動させています。

しかし、こんな細工をしなくても、簡単に侵入することもできます。

ほかの住民がオートロックを解錠してドアを通過する瞬間に、後からついていくだけで、カギを持っていない人間でも簡単に中に入れます。

この手口は、空き巣やストーカーなどがよく使います。

特に、住民の移り変わりが頻繁にある単身者用マンションの場合、部外者がオートロックドアを通過しても指摘する人はいません。全住民の顔を覚えている人がほとんどおらず、住民かどうか判断できないからです。

よって、犯罪者が何食わぬ顔でオートロックドアを通り過ぎることが可能です。

オートロックのアパートやマンションは、一見セキュリティがしっかりしていると感じられます。が、抜け穴もあります。

オートロックだからと過信しすぎず、そのほかの防犯対策もしっかりする必要があるのです。

私が友人のマンションを訪ねたとき、インターホンを介して友人にオートロックマンションを解錠してもらいました。

そのとき、私の後ろから一人の男性が、同時にオートロックドアを通過しました。私には、その人が住人かどうか判断できず、何もできませんでした。

オートロックといえど、部外者が簡単に出入りできる環境であることを、しっかり把握しておいたほうがよいです。

「2階なら安心」は間違い

「1階は簡単に侵入できて危ないから、2階以上に住んだ方がよい」というアドバイスも、正確には間違いです。

2階以上の高層階にも、空き巣は簡単に侵入できるからです。

2018年の警視庁のデータによると、侵入窃盗の場所別発生状況は、住宅が54.9%を占めました。

その内訳は、

  • 一戸建て住宅:25.8%
  • その他の住宅:19.6%
  • 中高層住宅(4階建て以上):9.5%

です。

今までは、「空き巣は一戸建て住宅を狙う」イメージがありましたが、大型のマンションやアパートがターゲットになる可能性も十分にあるのです。

1階だから危ない、2階だから安全、というわけではなく、全ての住宅で十分な空き巣対策をする必要があるのです。

特に高層階にお住まいの方の場合、玄関まわりの防犯対策をする必要があります。高層階の場合、窓や勝手口からの侵入が難しいので、玄関から正面突破する空き巣が多いのです。

以下の画像は、高層階における空き巣の侵入手口をまとめたものです。

高層階への侵入経路

3階建て以下の住居の場合、空き巣が侵入口として最も選びがちなのが窓です。そのため、窓の防犯対策が非常に重要でした。

一方、4階建てより高い住居に侵入する空き巣は、半数以上が玄関から侵入します。

空き巣が玄関から侵入する方法として有名なのが、サムターン回しです。

サムターン回しとは、ドアのつまみ型のカギ(サムターン)を特殊な器具を使って、外から解錠する手口です。サムターンカバーやドアチェーンなどを使って、解錠されないよう工夫をする必要があります。

サムターン回しについて、以下の記事で詳しく説明しているので、参考にしてみてください。

女性の一人暮らし用物件の選び方

それでは、女性が一人暮らしをするとき、どんな物件を選べばよいのでしょう。

安全な家を探すためには、

  • 物件の構造や仕組み
  • 周囲の環境

の2つに注目するのが重要です。それぞれ詳しく説明します。

この記事では、セコム・女性の安全委員会著「防犯・防災ひとり暮らしのあんしんBOOK」を参考にしています。

インターホンはモニターつきのものを

まず、物件の構造や仕組みに関するポイントを説明します。

女性がひとり暮らしをするのであれば、モニターつきのインターホンがある物件がおすすめです。さらにいえば、録画機能のあるものがよいです。

一人暮らし用の住宅には、配達員・水道やガスの検査官・警察などを装って、ドアを開けてもらおうとする不審者が出没する可能性があります。

インターホンにモニターがなく、声だけのやり取りをしていると、不審な点に気づけません。そのままカギを開けてしまうかもしれません。

モニターがあり、相手の様子がわかれば、

  • 制服を着ていない
  • キョロキョロと周りの様子を伺っている

など怪しい点に気づけます。

また、空き巣は、住居の留守確認としてインターホンを使用します。録画機能があるインターホンであれば、空き巣や不審な来客の証拠映像を残せます。

防犯カメラがあるかどうか

エントランスなどに防犯カメラがあると安心です。不審者やいたずら防止に繋がります。

警察庁の調べによると、23%の空き巣は防犯カメラを見ると犯行を諦めます。防犯カメラがある部屋を選ぶだけで、約4分の1の空き巣を撃退できるのです。

全体の見通しがよいか

建物全体が表通りからよく見えるか、死角はないか、といった点も重要です。樹木が伸びて窓が見えなかったり、周りが高い建物ばかりだったりすると、見通しが悪くなります。

人目につきにくい立地だと、トラブルが起こっても周囲の人が気づかず、助けを呼べません。窓やベランダが外から見える家を選びましょう。

「外からよく見える」、というとプライバシーが侵害される悪い家に見えますが、実はトラブルから守ってくれるよい家なのです。

同じ理由で、駐車場や駐輪場、階段などがいつでも明るいかどうかも大事なポイントです。

カギをきちんと新調しているか

単身者用の住居は、人の出入りが激しいのが特徴です。入居する前に、大家さんに住民が入れ替わる度にカギを新調しているかを確認してください。

昔から同じカギを使い続けている場合、前の住民のカギで侵入されるかもしれません。

頻繁に新調していたとしても、荷物のなかからカギを取り出して複製されたケースもありますので、油断は禁物です。

カギをしめるだけでなく、ドアチェーンや補助錠などを活用しましょう。

ゴミ捨て場が整理されているか

ここからは、住居の設備だけでなく、周囲の環境に関するポイントを説明します。

まず、周囲のゴミ捨て場がきちんと整理整頓されているかが重要です。

ゴミが好き勝手に捨てられている場合は、地域の雰囲気が悪く、きちんと管理が行き届いていない可能性があります。

空き巣は、下見の時点でゴミ捨て場の状況を確認します。ゴミ捨て場が整っていない地域は、住民の連携が取れていないと判断してターゲットとします。

入居を決める前に、周囲のゴミ捨て場も確認しておくとよいです。

複数の安全な帰宅ルートがあるか

最寄り駅やバス停から、安全な帰宅ルートがあるかどうかの確認も必要です。

家を内見したり、契約するときは昼間が多いので、夜間の周囲を確認することは少ないです。

実際に契約する前に、夜の街の様子を見ておくとよいです。昼と夜とでは、全く雰囲気が違うこともあるので、本当に治安がよいかどうか知っておいた方が安心です。

特に、帰宅ルートが明るいか、複数のルートがあるかは注意深く見ておくことをおすすめします。

万が一不審者に出会ったとき、毎日同じルートを使っていると、後をつけられて住所を特定されるかもしれません。

複数の帰り道を確保しておくと、トラブルに巻き込まれたときに、逃げることができます。

助けを求められるお店やコンビニの場所を覚えておくのもよいです。

まとめ

女性が部屋探しをするときに、注意しておく点を解説しました。

日本の犯罪発生数は年々減少傾向にありますが、それでもまだ悪質な事件が毎日のように起こっています。

特に、力の弱い女性はターゲットにされやすいので、十分な防犯対策が必要です。

部屋探しをするときはもちろん、部屋が決まってからも、防犯意識を持ち続けることがとても重要です。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
遠い土地に住む祖母が一人暮らしになったのをきっかけに、自宅の防犯対策について興味を持ちました。週一で散歩のついでにいろんな家の防犯対策をチェックしています。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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