一人暮らしの高齢者は空き巣被害に遭いやすい、親のために帰省時できる対策3つ

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不安そうな高齢女性

高齢者の防犯対策というと、真っ先に思い浮かぶのが詐欺対策です。様々な手口で現金やキャッシュカードを盗む特殊詐欺被害が年々増加傾向にあります。

しかし、高齢者を狙った犯罪は詐欺だけではありません。空き巣をはじめとする侵入犯罪の被害も増加しているのです。

警察の調べによると、近年侵入犯罪の認知件数は減少傾向にあります。しかし、高齢の方が被害に被害に遭うケースはじわじわと増えています。

本記事では、一人暮らしをする親御さんのためにできる空き巣対策をお伝えします。遠方に住んでいる方でもできるように、短時間でできるものを中心に解説します。

高齢者を狙う空き巣の現状

侵入者

警察庁の調べによると、2017年に高齢者が被害者となった刑法犯の認知件数は、106,747件です。(この場合の高齢者とは65歳以上の方を指します。)

そのうち、窃盗による被害の数は、67,899件です。高齢者が被害に遭う犯罪の約63%が窃盗によるものなのです。

詐欺被害の認知件数が14,854件で、全体のうち約13.9%であることを考えると、詐欺よりも窃盗被害のほうが4倍近く発生しているのです。

このデータは東京都内で認知された事件のみをまとめたものなので、全国規模ではよりたくさんの事件が毎日発生します。

高齢者を対象とした犯罪と言えば詐欺ばかりが取り沙汰されますが、実は窃盗被害への対策も非常に重要なのです。

(データは、警察庁 平成30年版 犯罪白書 第7編/第3章/第7節/1より引用)

高齢者を狙った犯罪が増加

千葉県警のデータグラフ

千葉県警が発表した2018年のデータによると、県内で発生する犯罪件数は年々減るのに対して、高齢者が被害に遭った件数は少しずつ増加しています。

被害件6,506件
前年比‐587件、約8.3%減少
高齢者被害率約13.9%
前年比約0.5ポイント増加

これは、単純に人口に占める高齢者の割合が増えたため、高齢者が狙われる事例が必然的に増えただけとも考えられます。

しかし、家族と暮らす高齢者よりも、一人で暮らしの高齢者のほうが被害に遭いやすい傾向にあることから、犯罪者は意図的に独居高齢者を狙う可能性もあるのです。

窓の防犯対策をする

窓のサイズを測る男性

一人暮らしをしている高齢者のために子ども世代が簡単にできる防犯対策として、「窓の防犯力を高める」点があります。

窓は、空き巣が侵入口として最も選ぶ場所です。多くの人が警戒しておらず、簡単に侵入できるからです。

窓の防犯対策をしておくだけで、約6割の空き巣を撃退できます。

約6割の空き巣が窓から侵入する

空き巣の侵入経路

一戸建て住宅の場合、約6割の空き巣が窓から侵入します。玄関と比べて、防犯対策をあまりしない家が多い上、鍵が簡素なものであるケースがほとんどだからです。

また、無施錠の窓が多いのも、窓からの侵入が多い理由の一つです。換気のためなど、窓を開けっ放しにする習慣があれば空き巣に狙われる可能性があります。

事実、空き巣が侵入する手段のうち46.4%が無締りの窓を狙ったケースです。ガラス破りよりも10%近く多いのです。

一戸建て住宅でなくても、窓からの侵入には気をつけなくてはなりません。建物の高層階であっても、窓からの侵入はとても多いです。

たとえば、集合住宅の3階建て以下であっても窓からの侵入は53.3%です。半数以上の侵入者が窓を狙って入ってきます。

4階建て以上の住居でも、32.9%の侵入者が窓から入ってきます。高層階だから窓からの侵入はゼロ、ではないのです。

住んでいる場所に関わらず、窓の防犯対策は非常に重要です。

1ドア2ロックで窓の防犯対策をする

窓のクレセント錠

一般的な窓についている半月型の鍵は、クレセント錠といいます。上の画像のような鍵のことです。

実は、クレセント錠には防犯効果はほとんどありません。あくまで窓を閉めた状態で固定するための部品なので、防犯目的でつけられたものではないのです。

そのため、空き巣が持つ特殊な工具で窓を破られてしまうと簡単に解錠できます。慣れた犯人だと1分もかけずに住居に侵入可能です。

そこで重要になってくるのが、1ドア2ロックの考え方です。1ドア2ロックとは、1つのドアや窓に2つ以上の鍵をつけることで防犯力を高める考え方を指します。

1ドア2ロック

1ドア2ロックを実践するために、広く使われるのが補助錠です。

補助錠は、防犯グッズの一種で、多くが後付け可能です。1,000円~3,000円程度で購入でき、取り付けも簡単なので、多くの方が利用します。

両面テープで窓に貼り付けるだけのタイプも多く、帰省時にわずかな時間で設置できます。

おすすめの補助錠として、ALSOKロックがあります。ALSOKロックは、大手ホームセキュリティ会社ALSOKが開発・販売する補助錠です。

最大の特徴として、大きくALSOKのロゴマークが入っている点があります。大手セキュリティ会社のロゴは、空き巣に犯行をあきらめさせる効果があります。

実際、ロゴマークを見ただけで侵入せずに引き返したことがあると回答した空き巣が多数います。

補助錠としても優秀で、窓に鍵をかけた状態で換気できるのもメリットの一つです。

防犯対策をしたいが、こまめな換気もしたい方におすすめです。

ALSOKロックについては、以下の記事で詳しく解説しています。

インターホンで来客の記録を撮る

インターホン

空き巣が窓の次に侵入口として選んでいるのが、正面出入り口、つまり玄関です。私のおすすめは、玄関に近づく人の記録を残せるようにしておくことです。

というのも、ほとんどの空き巣は侵入前にターゲットの家を下見します。立地や構造を事前に調べたり、住人の生活スタイルを確認したりしてから侵入するのです。

玄関に近づく人の情報を記録すれば、万が一空き巣被害に遭ったとき、捜査がスムーズに進みます。また、記録中であることをロゴステッカーなどで警告すれば、空き巣に対して威嚇も可能です。

録画機能付きインターホンを使えば、高齢者を狙った押し売り対策にもなります。

録画機能付きインターホンで証拠を残す

ドナタ

来訪者の記録を残すのにおすすめのアイテムが録画機能付きインターホンです。防犯カメラで来訪者を撮影する方法もありますが、個人的には、こちらの方が効率的かつ低コストで防犯対策ができると考えます。

空き巣は下見のときや、実際に侵入する直前の留守チェックとしてインターホンを使います。インターホンを押して誰も出てこなかったら不在だと判断するのです。

このインターホンを使った留守確認は、45.7%の空き巣が活用します。インターホンを録画機能のあるものに変えるだけで、空き巣の記録を残せる可能性が高まるのです。

おすすめの録画機能付きインターホンは、TWINBIRD ワイヤレス・テレビドアホン DoNaTa(ドナタ)です。

Amazonでは、14,500円で購入できます。一般的な防犯カメラの価格が3万円~5万円であることを考えれば、かなり低コストで購入可能です。

人感センサーを搭載しているので、実際にインターホンを押さなくても、近づくだけで録画が開始されます。

ドナタは配線工事が不要なので、帰省時の短い時間でも十分設置できます。

録画機能付きインターホンのメリット・デメリットや、自宅に合う製品の選び方については、以下の記事で説明しています。

玄関周りのマーキングに注意

マンションの玄関

久しぶりに高齢の親の元を訪れたとき、ぜひチェックしてほしいのが玄関周囲のマーキングです。

郵便受けや表札など、目立たないところに謎のマークがないか確認してください。鉛筆やペンで書いてあったり、硬いもので傷をつけてある場合もあります。

これは、悪質な訪問販売員や空き巣がターゲットの家につけるマークです。

マークには、

  • ◎(契約成立)や△(見込みあり)などの記号
  • W(女性)やS(シングル・一人暮らし)などのアルファベット
  • 60(60代)や1018(10時から18時まで不在)などの数字

が使われます。

マーキングされたのなら、すでに犯罪者のターゲットになっている可能性が非常に高いです。

すぐにマークを消して、防犯対策を強化するなどの措置が必要です。

遠方に住んでいるならホームセキュリティもおすすめ

マンション前にいる警備員

高齢の親が住んでいる場所がとても遠い、忙しくて何かあったときにすぐ駆けつけられないなどの不安があるならば、ホームセキュリティを契約するのもおすすめです。

防犯グッズに比べると費用は何倍もかかりますが、その分手厚いサポートを受けられます。

ホームセキュリティの最大のメリットは、プロがすぐに駆けつけてくれる点だと考えます。高齢者の場合、いざ自分が犯罪に巻き込まれたときにとっさに行動できないケースが多いです。

実は私の祖母も振り込め詐欺に引っかかってしまった経験があるのですが、当時は自分で考えて判断・行動することが全くできなかったと言っていました。

ホームセキュリティであれば、万が一のときに、通報ボタンを押すだけでプロの警備員が駆けつけてくれます。

駆けつけてくるまでの間も、サポートセンターの方が通話ですべき行動を教えてくれるので、被害が最低限で済みます。

ホームセキュリティ各社で高齢者の方向けプランがあるので、安心です。

セコムなら帰省時に同席して説明を聞ける

高齢女性のカウンセリング

大手ホームセキュリティ会社のセコムであれば、帰省時の短い時間でも十分契約の相談ができます。

相談者と親の住居地が離れていても、スタッフに同席してもらえるので安心です。スタッフは、住居の構造や生活スタイルを実際に見てから、適したプランを提案します。

例えば、奥まった部分があって死角ができやすい家には防犯カメラを提案したり、窓の数によってセンサーの数を変えたりします。

スタッフが同行して説明することで、より利用方法がイメージしやすいです。

親元で実際に話を聞く前に大体の予算を知っておきたい場合は、公式ホームページにプラン例があるので、参考にしてみてください。

高齢者向けプランが充実

笑顔の高齢女性

高齢者の一人暮らし家庭にホームセキュリティを導入するメリットとして、高齢者向け専用プランがある点があります。

一般的なホームセキュリティであれば、緊急時の駆けつけや、侵入者を検知するセンサー設置が主なサービス内容です。

高齢者向けプランでは、これらの標準サービスに加えて、健康相談が無料でできるサービスや、安否見守りサービス、救急通報サービスなどが充実しています。

一人暮らしをする高齢者にとって、急な体調の変化は命に関わる場合もあります。いつでも外部に連絡できるサービスがあると、いざというときでも安心です。

高齢者向けのホームセキュリティサービスは、セコムの親の見守りプラン、アルソックのみまもりサポートプランが有名です。

2社の具体的なサービス内容を以下の記事にてまとめています。

アルソック
ズバットホームセキュリティ比較

高齢者の防犯に関する記事はこちら

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
遠い土地に住む祖母が一人暮らしになったのをきっかけに、自宅の防犯対策について興味を持ちました。週一で散歩のついでにいろんな家の防犯対策をチェックしています。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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